女性活動推進法が成立 ― 2015年08月28日 13:08
本日、標記の法律が成立したようです。施行はH28年4月とか。
法の概要には、以下の通りの記述があります。
「 豊かで活力ある社会の実現を図るためには、自らの意思によって職業生活を営み、又は営もうとする女性の個性と能力が十分に発揮されることが一層重要である。 そのため、以下を基本原則として、女性の職業生活における活躍を推進する。」
1.女性に対する採用、昇進等の機会の積極的な提供及びその活用が行われること
2.職業生活と家庭生活との両立を図るために必要な環境の整備により、職業生活と家庭生活との円滑かつ継続的な両立を可能にすること
3.女性の職業生活と家庭生活との両立に関し、本人の意思が尊重されるべきこと
この法律は確かにその通りですが、その裏に、労働人口の減少があり、高齢者の動員が終わった産業界にとって、次のターゲットは女性の動員であることについて、「当然である」と考えるか、「イヤちょっと待ってくれる?」とするかで、受け取りが大きくちがってきます。
そこで、また余計なことだろうとは思いますが、女性の皆さんの猛抗議を予想しつつ、「子と親の愛着」の前にあることを提起してみたいと思います。
それは、「愛が育てる赤ちゃんの脳」というナショナルジオグラフィックの記事です。
シリーズで、1~3になります。
次回から、ということでじゃんじゃん。
法の概要には、以下の通りの記述があります。
「 豊かで活力ある社会の実現を図るためには、自らの意思によって職業生活を営み、又は営もうとする女性の個性と能力が十分に発揮されることが一層重要である。 そのため、以下を基本原則として、女性の職業生活における活躍を推進する。」
1.女性に対する採用、昇進等の機会の積極的な提供及びその活用が行われること
2.職業生活と家庭生活との両立を図るために必要な環境の整備により、職業生活と家庭生活との円滑かつ継続的な両立を可能にすること
3.女性の職業生活と家庭生活との両立に関し、本人の意思が尊重されるべきこと
この法律は確かにその通りですが、その裏に、労働人口の減少があり、高齢者の動員が終わった産業界にとって、次のターゲットは女性の動員であることについて、「当然である」と考えるか、「イヤちょっと待ってくれる?」とするかで、受け取りが大きくちがってきます。
そこで、また余計なことだろうとは思いますが、女性の皆さんの猛抗議を予想しつつ、「子と親の愛着」の前にあることを提起してみたいと思います。
それは、「愛が育てる赤ちゃんの脳」というナショナルジオグラフィックの記事です。
シリーズで、1~3になります。
次回から、ということでじゃんじゃん。
愛着問題を考える 終章 ― 2013年09月25日 13:49
今月は、帯広と稚内にいってきて、忙しくしていました。自家用車でしたので少し疲れ気味ですけど。
それで気がついたことが一つありました。それは、「不安障害走行」が多いということ。道の左端、路側帯の上を走る車を1時間に数台見かけます。これは対向車への予期不安としか考えることができませんね。しかし、路側帯の上を走ることは、滑りやすくなりますし、道路の端っこにはいろんな危険物が落ちていて、パンクのもとでもあります。何より、路外逸脱につながりやすいから、よっぽどそちらの方が危険なのに、多く見かけました。弱ったことです。
さて、10月はじめの岩見沢の準備もほぼ終わり、やっと「愛着問題」のけじめをつけることができます。本の第6章は「愛着障害の克服」となっています。
愛着問題を抱える人は従来の治療法が効かないということが書かれています。従来の治療法とは、抗うつ薬等の服薬とカウンセリングです。
なぜか。この解説はとても難しい。私の能力を遙かに上回ることだが、めげずにやってみようと思います。
一つのキーワードは「構造化」ということで、これは、認知行動療法などの面接が、導入→話題の整理(アジェンダ)→話題についての話し合い→まとめという構造で行われることが参考になりますけど、そのほか、「構造とは個別部分の解釈を可能にし、かつそれを規定する全体の関連」ということになるらしいが、こうなると、ほとんど理解できなくなります。認知行動療法の例でいうと、悩みとそれに対する気持ちを順番に整理して、それの原因を性格や認知のゆがみとして共通理解するということだろうか。
問題は、この構造化が、たとえば境界性パーソナリティー障害では、重傷の場合は自我の客観的把握が弱いため、きちんと構造化されない面接では混乱を増すばかりということになるらしい。
したがって、心理分析の構造化に依拠したカウンセリングをしていても、著しい効果を現す場合と、全く効果のない場合が生ずるといい、効果のない場合は「非特定因子」として片付けられることになります。
今回の「愛着障害」はこの非特定因子を説明「できる」要素であるとされています。
私たちの経験でも、適応障害なら長くて半年、大ウツでも普通に治療されていれば1年くらいで、相当改善するはずと考えたにも関わらず、もう5年も治療している例がたまにあります。まあこれは服薬が十分なのかとか、いろいろほかの原因も推察する必要がありますが。
つまり、従来考えられていたストレス等の因子に補助的に愛着問題があるのではなく、愛着問題にアプローチした結果、そしてそれを改善した結果、ストレス因子も氷解するということも考えられ、根本には愛着の問題を抱えるが故に二次的に精神障害を発症しているということも考えるべきだ。今までは認識されないか軽視されてきた。というのが岡田先生の基本的な主張であると思われます。本によると、構造化された心理分析は「時に暴力的に患者に苦痛を与える」とありました。
これは、愛着問題の回避スタイルで考えれば納得のいくところで、触りたくない、触られたくないが故に回避している人に向かって、カウンセラーや医療者が構造化された心理分析で突き詰めていけば、行き詰まるか怒り出すかということになります。
では、どう克服するかという結論部分になりますが、まず、愛着問題に向かう人自身が、安定的な愛着状態(回避・不安定の解消)にあることが重要な鍵になります。つまり安定型の人は不安定型の人の愛着を安定に導くということです。
この例として、マーガレット・ミッチェル(風と共に去りぬ)が紹介され、マーガレット自身は不安定型であり、最初の連れ合いは同じく不安定型であったため、たちまちけんか別れとなったが、その後、安定型の愛着を持つ新聞記者のジョン・ミッチェルと結婚して、長編小説を成し遂げたということでした。ジョン自身も父を失うという愛着問題はありましたが、その克服経験がマーガレットを支え、安定に導いたと解説されています。
次に、愛着に問題を抱える人がどう克服するかですが、まずあげられているのは、「安全基地」を本人や周囲がどのように確保するかということです。良い安全基地としての条件は以下の5つです。
①安全感の保証(一緒にいても傷つけられない)
②感受性が豊か(何を求めるかに共感できる)
③応答性(相談できる安心感)
④安定性(一貫した対応をとることができる)
⑤何でも話せる~①から④がそろってはじめて成立する
さらに、愛着の傷を修復することが必要とされています。
これは、別に言うと「赤ん坊のころからやり直す」ともいえます。固い殻に囲まれて閉じこもっている愛着の心を解きほぐすには、まず固い殻を柔らかくすることが必要ということです。愛着の障害は「親からの無条件で根源的な肯定」を何らかの事情で得られなかったか、不足することが大きな要因ですから、それを埋め合わせることが修復につながります。
ただ気をつけることは、この修復過程において、一方で甘えながら、反抗的になったりわざと無視したりする時期があるということですが、このとき再び見放すことになれば、愛着の傷はさらに深くなります。愛着の修復を成し遂げるには非常に大事な時期といえます。これは依存と自立のジレンマで、いわば思春期の反抗期のようなものです。
この時期に傷ついた経験を少しずつでも語り尽くすことができれば、修復は完成します。最初はいやだったことばかりでも、語るうちに楽しかったことに変化するものだそうです。いわば、本人が「過去と和解する」ことによって、愛着は安定化に向かいます。
三つ目には、役割と責任を持つということ。
これは、本人の自覚もさりながら、周囲も一緒に考えていくことになります。社会的責任や職業的責任を最初から自覚できるということは、愛着に障害を持たないと同じ意味なので、最初からうまくいくことはないとしても、少しずつ、少しずつ、社会や学校の中で人間関係を深める訓練をすることはできます。
また、愛着問題を抱えると否定的認知(何でも自分が悪いなど、考えの偏り)が起きやすいのですが、どんな小さなことでも自分にできることを見つける本人の努力やそれを認める周囲、さらに、どんなことにも必ず「良い面がある」ことを探すくせや努力を続けることが、愛着問題の解消を促します。この「良いところ探し」は誰でもできて、驚くほどの効果を上げるということでした。
もし、親との愛着に問題があって、しかも親がもう存在しないか遠くにいる場合は、「自分が自分の親になる」ということが可能です。これは別に考えると、周囲の人が「人を育てる」ことができるかどうかということにもなります。愛着問題を抱えた人を自立した人間(おとな)にできるかどうか。むしろ周囲が試されるともいえるのではないでしょうか。
本によると、「愛着問題を克服した人は独特のオーラを持つ」そうです。悲しみを愛することに変えてきたゆえの輝きだということでした。
最後に、なぜいま、愛着問題が大きくなっているかについて書いてあります。それは「愛着を軽視してきた合理主義社会の破綻」と題された後書きに岡田先生の絞るような声が聞こえてきます。
「愛着問題は子どもから大人までの人生すべてで重大な影響を持つほど重要であり、いわば人間の根幹であるにもかかわらず、母子の絆をはじめ、古くさく、本能的で原始的であるとされてないがしろにされてきた結果、先進国社会の構築は見事に失敗し、致命的な破綻を迎えているのが現状だろうと。これからは愛着という原点から社会を再構築する必要がある」と提言されています。
さあ、終わりました。どうでしょうか。もし読んでくれた人がいて、少しは本のことが伝わったでしょうか。
10月1日からは全国労働衛生週間ですが、今や職場の衛生問題といえばメンタルヘルスです。今もって、メンタル問題は個人の問題とすり替える企業や上司が圧倒的ですが、私は、たとえば典型的なハラスメントを考えても、加害者と被害者がいて、双方に問題を抱えており、その双方の問題を解説したいと思い、また、改善の努力を「どこから、どのように」と示すことができればと、被害者に寄り添い解決に導くだけでなく、今の社会全体に通用する問題提起を目指しています。
それが、「発達障害」やこの愛着問題の視点であると思っていますが、多くの安全衛生センターからは、「会社の仕打ちから目を背けるのか」と批判されてもいます。
まあ、あまり気にしてはいませんが、これからも自分のできることをこつこつと続けましょう。じゃんじゃん。
それで気がついたことが一つありました。それは、「不安障害走行」が多いということ。道の左端、路側帯の上を走る車を1時間に数台見かけます。これは対向車への予期不安としか考えることができませんね。しかし、路側帯の上を走ることは、滑りやすくなりますし、道路の端っこにはいろんな危険物が落ちていて、パンクのもとでもあります。何より、路外逸脱につながりやすいから、よっぽどそちらの方が危険なのに、多く見かけました。弱ったことです。
さて、10月はじめの岩見沢の準備もほぼ終わり、やっと「愛着問題」のけじめをつけることができます。本の第6章は「愛着障害の克服」となっています。
愛着問題を抱える人は従来の治療法が効かないということが書かれています。従来の治療法とは、抗うつ薬等の服薬とカウンセリングです。
なぜか。この解説はとても難しい。私の能力を遙かに上回ることだが、めげずにやってみようと思います。
一つのキーワードは「構造化」ということで、これは、認知行動療法などの面接が、導入→話題の整理(アジェンダ)→話題についての話し合い→まとめという構造で行われることが参考になりますけど、そのほか、「構造とは個別部分の解釈を可能にし、かつそれを規定する全体の関連」ということになるらしいが、こうなると、ほとんど理解できなくなります。認知行動療法の例でいうと、悩みとそれに対する気持ちを順番に整理して、それの原因を性格や認知のゆがみとして共通理解するということだろうか。
問題は、この構造化が、たとえば境界性パーソナリティー障害では、重傷の場合は自我の客観的把握が弱いため、きちんと構造化されない面接では混乱を増すばかりということになるらしい。
したがって、心理分析の構造化に依拠したカウンセリングをしていても、著しい効果を現す場合と、全く効果のない場合が生ずるといい、効果のない場合は「非特定因子」として片付けられることになります。
今回の「愛着障害」はこの非特定因子を説明「できる」要素であるとされています。
私たちの経験でも、適応障害なら長くて半年、大ウツでも普通に治療されていれば1年くらいで、相当改善するはずと考えたにも関わらず、もう5年も治療している例がたまにあります。まあこれは服薬が十分なのかとか、いろいろほかの原因も推察する必要がありますが。
つまり、従来考えられていたストレス等の因子に補助的に愛着問題があるのではなく、愛着問題にアプローチした結果、そしてそれを改善した結果、ストレス因子も氷解するということも考えられ、根本には愛着の問題を抱えるが故に二次的に精神障害を発症しているということも考えるべきだ。今までは認識されないか軽視されてきた。というのが岡田先生の基本的な主張であると思われます。本によると、構造化された心理分析は「時に暴力的に患者に苦痛を与える」とありました。
これは、愛着問題の回避スタイルで考えれば納得のいくところで、触りたくない、触られたくないが故に回避している人に向かって、カウンセラーや医療者が構造化された心理分析で突き詰めていけば、行き詰まるか怒り出すかということになります。
では、どう克服するかという結論部分になりますが、まず、愛着問題に向かう人自身が、安定的な愛着状態(回避・不安定の解消)にあることが重要な鍵になります。つまり安定型の人は不安定型の人の愛着を安定に導くということです。
この例として、マーガレット・ミッチェル(風と共に去りぬ)が紹介され、マーガレット自身は不安定型であり、最初の連れ合いは同じく不安定型であったため、たちまちけんか別れとなったが、その後、安定型の愛着を持つ新聞記者のジョン・ミッチェルと結婚して、長編小説を成し遂げたということでした。ジョン自身も父を失うという愛着問題はありましたが、その克服経験がマーガレットを支え、安定に導いたと解説されています。
次に、愛着に問題を抱える人がどう克服するかですが、まずあげられているのは、「安全基地」を本人や周囲がどのように確保するかということです。良い安全基地としての条件は以下の5つです。
①安全感の保証(一緒にいても傷つけられない)
②感受性が豊か(何を求めるかに共感できる)
③応答性(相談できる安心感)
④安定性(一貫した対応をとることができる)
⑤何でも話せる~①から④がそろってはじめて成立する
さらに、愛着の傷を修復することが必要とされています。
これは、別に言うと「赤ん坊のころからやり直す」ともいえます。固い殻に囲まれて閉じこもっている愛着の心を解きほぐすには、まず固い殻を柔らかくすることが必要ということです。愛着の障害は「親からの無条件で根源的な肯定」を何らかの事情で得られなかったか、不足することが大きな要因ですから、それを埋め合わせることが修復につながります。
ただ気をつけることは、この修復過程において、一方で甘えながら、反抗的になったりわざと無視したりする時期があるということですが、このとき再び見放すことになれば、愛着の傷はさらに深くなります。愛着の修復を成し遂げるには非常に大事な時期といえます。これは依存と自立のジレンマで、いわば思春期の反抗期のようなものです。
この時期に傷ついた経験を少しずつでも語り尽くすことができれば、修復は完成します。最初はいやだったことばかりでも、語るうちに楽しかったことに変化するものだそうです。いわば、本人が「過去と和解する」ことによって、愛着は安定化に向かいます。
三つ目には、役割と責任を持つということ。
これは、本人の自覚もさりながら、周囲も一緒に考えていくことになります。社会的責任や職業的責任を最初から自覚できるということは、愛着に障害を持たないと同じ意味なので、最初からうまくいくことはないとしても、少しずつ、少しずつ、社会や学校の中で人間関係を深める訓練をすることはできます。
また、愛着問題を抱えると否定的認知(何でも自分が悪いなど、考えの偏り)が起きやすいのですが、どんな小さなことでも自分にできることを見つける本人の努力やそれを認める周囲、さらに、どんなことにも必ず「良い面がある」ことを探すくせや努力を続けることが、愛着問題の解消を促します。この「良いところ探し」は誰でもできて、驚くほどの効果を上げるということでした。
もし、親との愛着に問題があって、しかも親がもう存在しないか遠くにいる場合は、「自分が自分の親になる」ということが可能です。これは別に考えると、周囲の人が「人を育てる」ことができるかどうかということにもなります。愛着問題を抱えた人を自立した人間(おとな)にできるかどうか。むしろ周囲が試されるともいえるのではないでしょうか。
本によると、「愛着問題を克服した人は独特のオーラを持つ」そうです。悲しみを愛することに変えてきたゆえの輝きだということでした。
最後に、なぜいま、愛着問題が大きくなっているかについて書いてあります。それは「愛着を軽視してきた合理主義社会の破綻」と題された後書きに岡田先生の絞るような声が聞こえてきます。
「愛着問題は子どもから大人までの人生すべてで重大な影響を持つほど重要であり、いわば人間の根幹であるにもかかわらず、母子の絆をはじめ、古くさく、本能的で原始的であるとされてないがしろにされてきた結果、先進国社会の構築は見事に失敗し、致命的な破綻を迎えているのが現状だろうと。これからは愛着という原点から社会を再構築する必要がある」と提言されています。
さあ、終わりました。どうでしょうか。もし読んでくれた人がいて、少しは本のことが伝わったでしょうか。
10月1日からは全国労働衛生週間ですが、今や職場の衛生問題といえばメンタルヘルスです。今もって、メンタル問題は個人の問題とすり替える企業や上司が圧倒的ですが、私は、たとえば典型的なハラスメントを考えても、加害者と被害者がいて、双方に問題を抱えており、その双方の問題を解説したいと思い、また、改善の努力を「どこから、どのように」と示すことができればと、被害者に寄り添い解決に導くだけでなく、今の社会全体に通用する問題提起を目指しています。
それが、「発達障害」やこの愛着問題の視点であると思っていますが、多くの安全衛生センターからは、「会社の仕打ちから目を背けるのか」と批判されてもいます。
まあ、あまり気にしてはいませんが、これからも自分のできることをこつこつと続けましょう。じゃんじゃん。
愛着の問題 その7 愛着スタイルと対人関係 ― 2013年08月23日 14:28
長い盆休みも終わって、少しだらけています。それと夜あつくて寝苦しかったことが加わりましたよね。
なんて、誰に言い訳しているのでしょうか。
いよいよ愛着問題は決着に向けて動きます。結論の一つ前ですが、愛着スタイルと対人関係や仕事、愛情の章です。ここでは、前回のスタイル特徴をさらに詳しく解説されています。
まず、「安定型」ですが、このタイプの人は、自分が信頼している人がいつまでも自分を愛し続けることにみじんも疑いを持ちません。したがって、困ったときは素直に助けを求めます。そもそも人がどういう反応をしてもあまり左右されない、自分の気持ちを偽ってまで相手にあわせるよりも、自分の考えをさらけ出した方が誠実であり、お互いの理解につながると考えます。仕事ではともに楽しみながら、取り組むことが自然にできます。
次に「回避型」は、まず対人関係で距離を好む傾向にあります。親しい関係は重荷に感じます。葛藤と直面すると、自分から身を引いて収拾を図ろうとしますが、これはそれで自分を守ろうとするから。対人関係のみならず、仕事や愛情に対して淡泊な反応をします。ある研究によると、回避型の人は感情が絡みそうになると、自分でその情報をシャットアウトしてしまうという防衛メカニズムを持っていることが確かめられました。
しかしその結果、相手の表情や会話の内容を読み間違える事が多く見られ、表情や感情表現が乏しいと言われています。その一方で葛藤の場面に弱いため、ストレスが加えられると攻撃的になったり、相手の痛みに無頓着になったりします。仕事や趣味では、自己主張が強くなります。それはそこが聖域であり、誰にも犯されたくないからと考えるからです。愛情面では、相手が困って助けを求めることについて、怒りを持つようです。頼られることは面倒事を持ち込むことになるからです。
「不安定型」です。一番の関心事は「人に嫌われていないかどうか」です。ですから、終始周囲に気を遣うのですが、周囲はこの人が思うほど気にしませんから、空回りすることが多くなります。相手の表情には敏感ですが、早とちりすることも多くなります。また、少しでも相手が拒絶の意志を見せると、過剰反応しやすくなります。相手をズタズタにするような言葉を投げかけるのは、相手が自分をおろそかにしているという被害感によるものです。自分が相手を思う分相手にも同様な思いを求めるのです。
対人関係では、べったりとした依存関係を好み、相手を自分の一部と考えるようになります。しかし、一方で「両価的」な心の側面があります。それは、求める気持ちと拒絶する気持ちの両方があると言うことで、幼少時に過保護である一方、親の意に沿わないときには強く拒否されるという極端な経験を持っています。たとえば、仕事上での相手があからさまな関心を示した場合、安定型では仕事の能率が上がりますが、不安定型では逆に下がります。これは、両価的な葛藤を引き起こし、集中力を下げるからです。
また、愛情では、自分が愛されているときは自分に大きな価値があると感じますが、愛されていないと感じたとたん、自分が無価値だと思います。それ以上に相手の無関心に対する怒りや敵意が自分に向きやすく、自己嫌悪におちいって精神的不安定を招きやすくなります。
最後は「恐れ・回避型」と言うことになりますが、これは“人間嫌いだけど、人の反応に敏感”というややこしいスタイルのことです。一人でいることは不安だが、親密になった後に傷つくのもいやという信じたいけど信じられないジレンマを抱えます。
このスタイルの人は養育者との関係で深く傷ついた経験を有し、まだ未解決の場合や、混乱したりするものです。境界性パーソナリティー障害は愛着の観点で言うと、この混乱に逆戻りしたといえるそうです。
この例として夏目漱石があげられていました。漱石は自分を表現するのが下手で、文学作品は自分を隠蔽しつつ自分を表現するというバランスの結果だとされています。自分の評価にも敏感で、少しでもないがしろにされると怒りを爆発させるため、職場を転々とせざるを得ず、身体的には被害妄想や幻聴などの精神症状や胃潰瘍を抱え、それが高じて命をなくしたと言うことでした。
ふと、自分はどうだろうかと考え込んでしまいました。全部違うような気もするし、全部当たっているような気もするしで、混乱してしまいます。
実は、パーソナリティーの診断では、妄想性やスキゾイドパーソナリティ障害の傾向があるということで、人と接触することはあまり得意でないとされていました。これには納得しましたが、職業柄、そんなこともいっていられないので、今まで比較的混乱なく過ごせたから、まあいいかと納得もしています。
皆さんはどうでしょうか。じゃんじゃん。
なんて、誰に言い訳しているのでしょうか。
いよいよ愛着問題は決着に向けて動きます。結論の一つ前ですが、愛着スタイルと対人関係や仕事、愛情の章です。ここでは、前回のスタイル特徴をさらに詳しく解説されています。
まず、「安定型」ですが、このタイプの人は、自分が信頼している人がいつまでも自分を愛し続けることにみじんも疑いを持ちません。したがって、困ったときは素直に助けを求めます。そもそも人がどういう反応をしてもあまり左右されない、自分の気持ちを偽ってまで相手にあわせるよりも、自分の考えをさらけ出した方が誠実であり、お互いの理解につながると考えます。仕事ではともに楽しみながら、取り組むことが自然にできます。
次に「回避型」は、まず対人関係で距離を好む傾向にあります。親しい関係は重荷に感じます。葛藤と直面すると、自分から身を引いて収拾を図ろうとしますが、これはそれで自分を守ろうとするから。対人関係のみならず、仕事や愛情に対して淡泊な反応をします。ある研究によると、回避型の人は感情が絡みそうになると、自分でその情報をシャットアウトしてしまうという防衛メカニズムを持っていることが確かめられました。
しかしその結果、相手の表情や会話の内容を読み間違える事が多く見られ、表情や感情表現が乏しいと言われています。その一方で葛藤の場面に弱いため、ストレスが加えられると攻撃的になったり、相手の痛みに無頓着になったりします。仕事や趣味では、自己主張が強くなります。それはそこが聖域であり、誰にも犯されたくないからと考えるからです。愛情面では、相手が困って助けを求めることについて、怒りを持つようです。頼られることは面倒事を持ち込むことになるからです。
「不安定型」です。一番の関心事は「人に嫌われていないかどうか」です。ですから、終始周囲に気を遣うのですが、周囲はこの人が思うほど気にしませんから、空回りすることが多くなります。相手の表情には敏感ですが、早とちりすることも多くなります。また、少しでも相手が拒絶の意志を見せると、過剰反応しやすくなります。相手をズタズタにするような言葉を投げかけるのは、相手が自分をおろそかにしているという被害感によるものです。自分が相手を思う分相手にも同様な思いを求めるのです。
対人関係では、べったりとした依存関係を好み、相手を自分の一部と考えるようになります。しかし、一方で「両価的」な心の側面があります。それは、求める気持ちと拒絶する気持ちの両方があると言うことで、幼少時に過保護である一方、親の意に沿わないときには強く拒否されるという極端な経験を持っています。たとえば、仕事上での相手があからさまな関心を示した場合、安定型では仕事の能率が上がりますが、不安定型では逆に下がります。これは、両価的な葛藤を引き起こし、集中力を下げるからです。
また、愛情では、自分が愛されているときは自分に大きな価値があると感じますが、愛されていないと感じたとたん、自分が無価値だと思います。それ以上に相手の無関心に対する怒りや敵意が自分に向きやすく、自己嫌悪におちいって精神的不安定を招きやすくなります。
最後は「恐れ・回避型」と言うことになりますが、これは“人間嫌いだけど、人の反応に敏感”というややこしいスタイルのことです。一人でいることは不安だが、親密になった後に傷つくのもいやという信じたいけど信じられないジレンマを抱えます。
このスタイルの人は養育者との関係で深く傷ついた経験を有し、まだ未解決の場合や、混乱したりするものです。境界性パーソナリティー障害は愛着の観点で言うと、この混乱に逆戻りしたといえるそうです。
この例として夏目漱石があげられていました。漱石は自分を表現するのが下手で、文学作品は自分を隠蔽しつつ自分を表現するというバランスの結果だとされています。自分の評価にも敏感で、少しでもないがしろにされると怒りを爆発させるため、職場を転々とせざるを得ず、身体的には被害妄想や幻聴などの精神症状や胃潰瘍を抱え、それが高じて命をなくしたと言うことでした。
ふと、自分はどうだろうかと考え込んでしまいました。全部違うような気もするし、全部当たっているような気もするしで、混乱してしまいます。
実は、パーソナリティーの診断では、妄想性やスキゾイドパーソナリティ障害の傾向があるということで、人と接触することはあまり得意でないとされていました。これには納得しましたが、職業柄、そんなこともいっていられないので、今まで比較的混乱なく過ごせたから、まあいいかと納得もしています。
皆さんはどうでしょうか。じゃんじゃん。
愛着の問題 その6 見分ける ― 2013年07月30日 10:52
愛着の問題の前に。
当センターではパワハラのDVDを購入することにしました。「見てわかる パワーハラスメント」というもので、パワハラをタイプ別にみる「被害者向け」と、管理職が気をつけることをまとめた「加害者向け」の2枚組です。
実はこれともう一つを試聴して決めたのですが、共通しているのは、実は、被害者にも加害者にもなり得るということが一つと、受け側の自動思考(理解の偏り)を職場が理解するということだと思いました。
ただし、これには「そんな甘いことを言っていられないんだよ!」という声も聞こえそうですが、受け側もする側も。
評価が分かれるところであることはその通りなのですが、被害者を守ることはもちろん最優先だろうと思いますけれど、その視点だけではなくすことはできないと考えています。
この点で、反論があればお願いしたいと思います。
さて、今回の愛着問題は、その見分け方について。
安定・不安・回避という愛着スタイルが、対人関係だけでなく、自己の内面にも深く関わると言うことは、意志決定と行動選択において、結果を操るといえそうです。しかも、その愛着スタイルによる「作業モデル」は、自己決定面のみならずストレス耐性のような生理的側面にも影響し、健康や寿命に大きく影響すると言います。
自分の愛着傾向を調べるには、本の巻末にある「愛着スタイル診断テスト」をやってみることになりますが、私は、おおむね安定型で少し回避型があると言うことでした。
このテストで大人のスタイルには4つの形があると言うことです。安定型、不安型、回避型は今までと同じですが、それに「恐れ・回避型」が加わります。
愛着傾向を見分ける要素としては、以下のことがあります。
①ストレスがたまったとき、人を求めますか?
②つらい体験をよく思い出しますか?
③愛する人のために犠牲になれますか?
④健康管理に気を配るほうですか?
この項目と愛着スタイルの関係の詳細は本を読んでもらいたいと思いますが、大人ですから、愛着スタイルによって仕事ぶりがどう違うのかという点では、もちろん安定型は積極的で社会的地位も高めであり、満足度も高く、仕事に対人関係を持ち込まないと言うことがあります。
不安型の場合は、仕事上の成功や失敗が、自分の存在や対人関係にすり替わりやすいため、仕事自体がおろそかになる事も起きます。これらは、自己評価の低さや自信のなさによるものとされています。不安型の人の関心は、とにかく対人関係に向けられます。それは、人から承諾や安心を受けることがきわめて重要と考えるからです。性格的には「内弁慶」と言うことになります。また、痛みに弱く不調や苦痛を感じやすいため、些細なことで大騒ぎすることがこのタイプの自分の守り方です。
回避型の場合は、仕事上の問題よりも人的側面での軋轢が多くあり、協調性に欠けるという評価を受ける場合もあります。回避型は、したがって、対人関係よりも仕事や勉強や趣味に重きを置きますが、これは対人関係からの回避という側面を持っています。その結果、仕事偏重という価値観になります。自分の体調にも無関心で、病気が進んではじめて気づくなど、罹患率も高くなります。これは自覚されない(したくない)ストレスが、身体的な症状として表れる結果だと言われています。
なお、4つめの恐れ・回避型は上記の不安型と回避型の両方を強く示すスタイルで、深刻に複雑な作業スタイルとなりますが、次の「愛着スタイルと対人関係・仕事・愛情」で解説されています。
※ 愛着スタイル診断テスト http://www.miyagawasusumu.com/works/notworks/20130725.html
当センターではパワハラのDVDを購入することにしました。「見てわかる パワーハラスメント」というもので、パワハラをタイプ別にみる「被害者向け」と、管理職が気をつけることをまとめた「加害者向け」の2枚組です。
実はこれともう一つを試聴して決めたのですが、共通しているのは、実は、被害者にも加害者にもなり得るということが一つと、受け側の自動思考(理解の偏り)を職場が理解するということだと思いました。
ただし、これには「そんな甘いことを言っていられないんだよ!」という声も聞こえそうですが、受け側もする側も。
評価が分かれるところであることはその通りなのですが、被害者を守ることはもちろん最優先だろうと思いますけれど、その視点だけではなくすことはできないと考えています。
この点で、反論があればお願いしたいと思います。
さて、今回の愛着問題は、その見分け方について。
安定・不安・回避という愛着スタイルが、対人関係だけでなく、自己の内面にも深く関わると言うことは、意志決定と行動選択において、結果を操るといえそうです。しかも、その愛着スタイルによる「作業モデル」は、自己決定面のみならずストレス耐性のような生理的側面にも影響し、健康や寿命に大きく影響すると言います。
自分の愛着傾向を調べるには、本の巻末にある「愛着スタイル診断テスト」をやってみることになりますが、私は、おおむね安定型で少し回避型があると言うことでした。
このテストで大人のスタイルには4つの形があると言うことです。安定型、不安型、回避型は今までと同じですが、それに「恐れ・回避型」が加わります。
愛着傾向を見分ける要素としては、以下のことがあります。
①ストレスがたまったとき、人を求めますか?
②つらい体験をよく思い出しますか?
③愛する人のために犠牲になれますか?
④健康管理に気を配るほうですか?
この項目と愛着スタイルの関係の詳細は本を読んでもらいたいと思いますが、大人ですから、愛着スタイルによって仕事ぶりがどう違うのかという点では、もちろん安定型は積極的で社会的地位も高めであり、満足度も高く、仕事に対人関係を持ち込まないと言うことがあります。
不安型の場合は、仕事上の成功や失敗が、自分の存在や対人関係にすり替わりやすいため、仕事自体がおろそかになる事も起きます。これらは、自己評価の低さや自信のなさによるものとされています。不安型の人の関心は、とにかく対人関係に向けられます。それは、人から承諾や安心を受けることがきわめて重要と考えるからです。性格的には「内弁慶」と言うことになります。また、痛みに弱く不調や苦痛を感じやすいため、些細なことで大騒ぎすることがこのタイプの自分の守り方です。
回避型の場合は、仕事上の問題よりも人的側面での軋轢が多くあり、協調性に欠けるという評価を受ける場合もあります。回避型は、したがって、対人関係よりも仕事や勉強や趣味に重きを置きますが、これは対人関係からの回避という側面を持っています。その結果、仕事偏重という価値観になります。自分の体調にも無関心で、病気が進んではじめて気づくなど、罹患率も高くなります。これは自覚されない(したくない)ストレスが、身体的な症状として表れる結果だと言われています。
なお、4つめの恐れ・回避型は上記の不安型と回避型の両方を強く示すスタイルで、深刻に複雑な作業スタイルとなりますが、次の「愛着スタイルと対人関係・仕事・愛情」で解説されています。
※ 愛着スタイル診断テスト http://www.miyagawasusumu.com/works/notworks/20130725.html
愛着の問題 その5 特性と病理 ― 2013年07月16日 09:49
いよいよ本質に入ってきましたが、ここで一つのアンケートを紹介します。「マミーズサミット・全国ネット」という子育て中のお母さんたちがモニターとなっているNPOが「育児休業3年延長」について約1千人のママたちにネットアンケートを行った結果について。
①賛成は約50%だが、残りの半分は反対とわからないが半々ずつ。
②育児休業取得の経験は半数で、30%は制度がなかった。
③雇用形態で利用できない18%、勤務状況で利用できなかった18%
④取りやすくするためには、上司の理解54%、同僚・後輩の理解50%
ということで、未だ制度はあっても環境というか理解が全く進んでいないことが伺えます。
別の記事で、雇用形態を中心に考えると、女性の出産後の就職継続率では、正規が53%に対し、非正規は18%と3倍の開きがあり、育児休業の取得率では、正規82%に対し、非正規22%と4倍になるそう。
この記事では、さらに正規の女性が出産後も半数が退職している事実をあげ、これは男性の家事負担が欧米に比べ著しく少ない(3時間と1時間)ことを理由にあげています。女性に家事負担が大きく偏っていることが原因であるならば、しかし、男性の反省だけで事足りるわけではなく、職場実態が正規ほど長時間労働であるためであって、この面でも労働のあり方を考え直す必要があります。
こと、労働環境では、我が国は後進国並みであって、企業がジェンダー面だけでなく、愛着問題についても理解を深め、社会制度を全体で構築しなければ、我が国は滅びると言うことになランカと、大げさに考えたい。
そこで、その特性と病理についてですが、うまくいっている安定型はここでも問題にしません。不安定型の回避型と不安型の特性ですが、共通しているのは、特定な人との愛着が不安定であると言うことです。つまり、回避型は「誰ともうまくいかない」ことであり、不安型が示す「誰ともうまくいくように努める」は、実は特定の人との愛着がうまくいっていないという点で共通しています。したがって、親との確執を抱えるか、過度に従順になるかも、表裏関係にあることになります。親密な関係がないか、すぐにさめやすいと言うこともいえます。別な言い方をすれば、「ほどよい距離感を維持できない」ともいえます。
このような愛着の不安定は些細なストレスでも否定的反応を招きやすくなります。そしてその否定的反応には二つのパターンがあって、一つは、攻撃的な反応で、すぐさま反撃に出ます。一方、もう一つは、その攻撃の矛先が自分になり、自分をさいなみ、ウツや心身症につながることが多いという場合です。これが周囲からも認識されるようになると、疾患と言うことになります。つまり愛着の病理とは、あらゆる精神・神経的疾患につながると言うことができます。
これらの不安定型愛着がまねく特性としては、以下のことがあげられます。
①過去にとらわれたり過剰反応しやすい。
②「全か無か」になりやすい。
③全体より部分にとらわれやすい。
④意地っ張りでこだわりやすい。
⑤発達の障害を生じやすい。
⑥自分を生かすのが下手。キャリアの積み上げも場当たり的。
⑦依存しやすく過食や反社会的行動も。
⑧青年期に迷いが多く、躓きやすい。
⑨子育てに困難を抱えやすい。
⑩自我同一性(アイデンティティ)に問題を抱え、その結果、道化を演じる。
⑪家出や放浪を繰り返すこともある。
⑫性的な問題や変態趣味。
⑬ファザコン・マザコン。
⑭誇大自己=大きな成功につながることも。
⑮独創的な創造性が生まれやすい。
ちょっと!これらのいくつかは私にもあります。やはりほとんどすべての人は愛着スペクトラム障害なんですね。じゃんじゃん。
①賛成は約50%だが、残りの半分は反対とわからないが半々ずつ。
②育児休業取得の経験は半数で、30%は制度がなかった。
③雇用形態で利用できない18%、勤務状況で利用できなかった18%
④取りやすくするためには、上司の理解54%、同僚・後輩の理解50%
ということで、未だ制度はあっても環境というか理解が全く進んでいないことが伺えます。
別の記事で、雇用形態を中心に考えると、女性の出産後の就職継続率では、正規が53%に対し、非正規は18%と3倍の開きがあり、育児休業の取得率では、正規82%に対し、非正規22%と4倍になるそう。
この記事では、さらに正規の女性が出産後も半数が退職している事実をあげ、これは男性の家事負担が欧米に比べ著しく少ない(3時間と1時間)ことを理由にあげています。女性に家事負担が大きく偏っていることが原因であるならば、しかし、男性の反省だけで事足りるわけではなく、職場実態が正規ほど長時間労働であるためであって、この面でも労働のあり方を考え直す必要があります。
こと、労働環境では、我が国は後進国並みであって、企業がジェンダー面だけでなく、愛着問題についても理解を深め、社会制度を全体で構築しなければ、我が国は滅びると言うことになランカと、大げさに考えたい。
そこで、その特性と病理についてですが、うまくいっている安定型はここでも問題にしません。不安定型の回避型と不安型の特性ですが、共通しているのは、特定な人との愛着が不安定であると言うことです。つまり、回避型は「誰ともうまくいかない」ことであり、不安型が示す「誰ともうまくいくように努める」は、実は特定の人との愛着がうまくいっていないという点で共通しています。したがって、親との確執を抱えるか、過度に従順になるかも、表裏関係にあることになります。親密な関係がないか、すぐにさめやすいと言うこともいえます。別な言い方をすれば、「ほどよい距離感を維持できない」ともいえます。
このような愛着の不安定は些細なストレスでも否定的反応を招きやすくなります。そしてその否定的反応には二つのパターンがあって、一つは、攻撃的な反応で、すぐさま反撃に出ます。一方、もう一つは、その攻撃の矛先が自分になり、自分をさいなみ、ウツや心身症につながることが多いという場合です。これが周囲からも認識されるようになると、疾患と言うことになります。つまり愛着の病理とは、あらゆる精神・神経的疾患につながると言うことができます。
これらの不安定型愛着がまねく特性としては、以下のことがあげられます。
①過去にとらわれたり過剰反応しやすい。
②「全か無か」になりやすい。
③全体より部分にとらわれやすい。
④意地っ張りでこだわりやすい。
⑤発達の障害を生じやすい。
⑥自分を生かすのが下手。キャリアの積み上げも場当たり的。
⑦依存しやすく過食や反社会的行動も。
⑧青年期に迷いが多く、躓きやすい。
⑨子育てに困難を抱えやすい。
⑩自我同一性(アイデンティティ)に問題を抱え、その結果、道化を演じる。
⑪家出や放浪を繰り返すこともある。
⑫性的な問題や変態趣味。
⑬ファザコン・マザコン。
⑭誇大自己=大きな成功につながることも。
⑮独創的な創造性が生まれやすい。
ちょっと!これらのいくつかは私にもあります。やはりほとんどすべての人は愛着スペクトラム障害なんですね。じゃんじゃん。
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