ポスト・コロナの考察2020年11月03日 11:06

 まったく久々になりました。
 2020年は3月以降何も新しいことができず、ただひたすらに老老介護の日々を過ごしています。
 しかしいくら我慢しても、いよいよCOVID 19はその猛威を高めつつあります。

 状況を正しく見ると、日本政府や各自治体はその組織を維持することがギリギリでしかありません。
 日本政府はいまや1,400兆円という膨大な借金を背負い、各自治体も、少なくても3世代先までの税金を食いつぶしているから、検査するのがやっとで、札幌ではクラスターだらけの繁華街ススキノでも週に3回しかPCR検査を実施できないのです。

 ヨーロッパの国々では、ごく当たり前に行われている「個人所得補償」も、日本では10万円を1回実施したにすぎません。あとは企業の維持にすべての予算をつぎ込む予定ですけど、これは「維持」ではありませんね。税金という利益の山分けです。その結果として国民の所得補償が行われることはほぼ考えられません。
 その証拠に大企業は史上空前の大儲けをしているからです。アップアップしているのは経済の仕組みが変わって市場に「いらない」と言われた銀行の店舗や美味くもない飲食店などです。
 特に問題なのは、よせばいいのに「GO TO キャンペーン」を始めたもんだから、全国にCOVID 19を広げてしまったことでしょう。
 それと、これらに歯止めをかける役割の労働組合は何をやっているのだろうかですよね。

 さてさてそこで、いったいこの世はどうなってしまうのかと嘆きながら、私たち年寄りは間もなくこの世におさらばするからいいのですが、いろいろ暇だから考えてみて、以下のことに思い至りました。
 ① 年金もらっている奴は何も困っていない。
 ② 公務員も賞与の減額くらいでもともと高い賃金だから大して困っていない。
 この二つを考え合わすと「計画経済」や「社会主義」という言葉が浮かんできます。国民のすべてが公務員の社会です。
 ただし、「ソ連」の計画経済はとてもいい印象とは言えませんよね。国民がパンを買うためにいつも長い行列をしていたことや、効率の悪い経済体制が思い浮かびますが、それは、社会主義や共産主義に脅威を感じ何とか否定しようとした人たちの情報操作のせいかもしれませんよ。
 私は社会主義の現実とその崩壊の現実を見てきてますから、よくわかっているつもりですけど。
 だから言いますけど、今や資本主義は限界を見せています。貧困格差や南北格差は人間の尊厳を崩壊させようとしています。
 それと、計画経済や社会主義へのイメージはICTなどの技術がまったくなかった時代背景を抜きに評価すべきではありません。いわば第2世代の計画経済のあり方について、専門家は声を大にすべきです。考えていないなら怠慢ですよ。

 ところで、労働組合の連合はいったいどうしたんでしょうかね。
 まだありますか?
 神恵内や寿都の文献調査開始について何もしないのでしょうかね。何もしないなら、潔く「賛成。高レベルの廃棄場は北海道に誘致すべきだ」くらいのことを言ったらどうなんでしょうかね。
 昔から同盟運動は社会的認知を避けてただひたすら自分たちの都合を押し通すことが特徴ですから、結局、連合も同盟に乗っ取られたということでしょうか。
 それと、不思議なのは「平和センター」も見えないということでしょうかね。反核運動はどこがやるのでしょうかね。共産党しかしないなら、杉の選挙では共産党に投票しようかね。
 一人で行って神恵内と寿都のそれぞれの境界に「これより放射能の廃棄場 車の窓を開けるな」くらいの看板を出してこようかね。

 じゃんじゃん。

30年史が出来上がりました2020年02月21日 13:33

 一昨年(2018年)の9月から20年史の後始末を始めてから、1年と3か月ほどの期間でしたが、年史の作製に一人で関わりました。
 20年史は二人でしたから、一人は寂しかった面もありますが、その分いろいろとのびのびできたから、よかったかもしれません。
 
 30年史は昨年4月くらいから資料整理にかかり、7月から本格化して、年末までかかりました。
 基本的には前にも書いた通り月間報告や大会の報告をもとにまるで見てきたかのように書かねばならず、そういう意味では普段の積み重ねなのですが、それがいまいち手抜きが多く見えて、結構大変でしたね。
 
 20年史は約500ページでしたが、さすがに今回は300Pくらいでしょうか。装丁も布の上製ではなく、一応箱入りですが、普通のつやつやコートです。
 内容は、一応私の編集ということでしょうが、担当者が偉そうに相当修正していますから、文責のすべてを負うものではありませんが、大筋は私の作です。
 
 これで、労働組合というものとの縁は切れることになります。まだすべきことは、本当は残っているのですが、ボランティア活動は似合いませんので、金銭が絡まない限り手を出す気はありません。

 いよいよ年金だけの生活が始まります。はて、どうなるでしょうか。まだ二親は元気です。とほほですけど。
 じゃんじゃん。

30年史の編纂経過 2017~18 その12020年01月24日 10:59

 特に書くこともないから、この1年半程度かかわってきた「30年史」について、その編纂作業の経過を書き記すことにしよう。
 それに特に意味はない。

 一番最初にこの話が来たのは、2017年6月にD会長とS事務局長に呼ばれた時でした。すすきので。
 それで、20年史の時の資料のPDF化と一緒にやりたいという希望を伝えました。担当者はY君でしたので、いろいろ準備をしてくれたのはいいのですが、業者の鵜呑みばかりで作業者の意見を聞かずに決めてしまい、いらぬ作業をすることにもなりましたが、まあ、そんな性格は以前から承知していましたから、一時はかなり湯気が出ましたが、今はいいことにしておきます。

 具体的な作業は2018年9月から始めました。これは3月に母が入院のため釧路に行ったことで、親の世話に手を割くことが少なくなったことも大きな要因です。

 最初は80箱あった20年史の資料をPDFにする作業でしたが、これは結構大変で、2019年5月ころまでかかりました。
 週3回ペースでの作業でしたが、火・木は仕分け作業で、土のコピーが空いているときにスキャンするのですが、Yの仕掛けにはまって、大型機のほうが使いやすいのに中型機を使い続けたため、余計な時間をかけてしまいました。このやろうです。
 しかし、ほくろうビルの6階奥にあった資料のほとんどをPDFにしつくして、2019年6月くらいから年史作業の編纂に着手しました。

 特にこの作業で困難というか、自分のミスを含めて大いに反省しなければならないのは、大会等の大事な機関会議資料がいつの間にか散逸してしまうことが、以前からv注意されていたことですが、やはり明確となっていました。
 もちろん組織としての記録(正本)はあるのですが、PDFにするためには裁断してしまうため、別セットが必要になりますけど、それが見つからないということです。
 やむなく正本を裁断した年もありましたが、「サーバーにあるからいいだろう」との考えは、組織運営として非常に危険であることを肝に銘ずべきです。
 今日はここまで。
 じゃんじゃん。

大人のための研修デザイン その6 最終回2016年09月15日 11:20

第6回「後は現場まかせ?無責任なやりっぱなし研修」

○研修が「やりっぱなし」になる理由

 研修の目的は学んだことを実践して、諸活動に生かすことです。つまり、仕事や運動に必要な知識や行動を身につけ、実際の現場で成果を出すことが求められています。
 しかし、どういうわけか、多くの場合は「研修は研修、仕事は仕事、(運動は運動)」と、研修と仕事(運動)とが別のものとして扱われていることがあります。なぜ、研修と実際の現場との間にこうした隔たりがあるのでしょうか。
 その理由は、研修を実施する側と、研修を受ける側とのそれぞれに「貴重な時間を使った研修なのだから、その成果を仕事に役立てなければならない」という意識が欠けていることです。
 まず、研修を実施する担当者は「自分たちの仕事は、研修を実施するところまでだ」と考えていることが多く、研修で学んだことを職場で実行することについては「参加者、あるいは、職場(運動)をマネジメントする上司(役員)の仕事だ」と、丸投げされているのです。
 一方で、研修の参加者も「研修で学んだ知識や情報が、職場ですぐに役立つとは限らない」とか「忙しいので、研修で学んだことを実践している暇がない」などと考えており、研修で学んだことを積極的に職場に生かそうという意欲が低いのです。
 つまり、厳しい言い方をすると、こうした状況が続く限り、研修をいくら実施しても参加者の行動は変わらず、仕事の成果にはつながらないのです。

○参加者の「行動変容」が研修の成否を分ける

 研修の本来の成果を達成するためには、研修が終わった後の参加者の行動をどのように変えていくか、つまり、どのように行動変容を促していくかとを考えた上で、研修を設計する必要があります。
 研修で学んだことを実践につなげるためには、① 実践しやすい環境を作る、② 継続しやすい環境を作ることが大切です。そのためには、職場研修では参加者の上司(職場の管理者)の協力が、労働組合研修・学習では参加できなかった人を含めた職場全体の意思統一が欠かせません。
 そのためには、事前に職場と話をしておき、職場のニーズに耳を傾けるようにします。職場がどのような問題を感じているか、また、どんな行動をとって欲しいと思っているかを聞き出します。そして、研修の内容が、職場の業務内容や達成目標とどのように関連しているのか、研修で得た知識を職場の行動にどのように生かせば良いのかを明確にしていきます。

 また、行動変容が起きるまで研修を終わらせない構成にする方法も考えられます。研修後の行動の変化についてフォローアップを続けるのです。本人からの自己申告でもいいですが、第三者に評価してもらうようにするとさらに効果的です。研修直後はうまく行動を起こすことができても、その後、また元に戻ってしまうこともあるため、2~3ヶ月おきに、2~3度繰り返すと確実です。

○フォローアップ研修を行うと効果的

 研修後の行動を定着させるために有効な方法は、数週間後にフォローアップ研修を開催することです。フォローアップ研修では、前回と同じメンバーが集まり、お互いの行動計画の状況を報告し合い、それを振り返ってもらって、新たな気づきを得る、という、経験学習のプロセスをうながします。
 または、オンラインの掲示板や、メールなどを利用して、バーチャルに研修を継続するという方法もあります。そのためには、参加者が積極的に連絡を取りあって意見交換を行えるよう、研修の事務局が積極的に働きかけ、掲示板の書き込みの管理や、議論のファシリテーションなどを行わなければなりません。

○うまく行動できなくてもいい理由とは

 大人の学習には、経験から学ぶことがとても大きな意味を持ちます。たとえ、うまく行動できなかったとしても、それは失敗ではありません。やろうと思っても行動できなかった、行動してみたけれど、思うような結果が出なかった、こうした経験すべてが学びのヒントになります。
 うまく行動できた場合は、なぜうまくいったのかを振り返り、うまく行動できなかった場合には、なぜうまくいかなかったのかを振り返ります。そこから新たな気づきを得て、次の実践につなげることができれば、それこそが成功なのです。こうした経験学習のプロセスをうまく回していくことが、研修の効果をより高めてくれます。

(終わり)

大人のための研修デザイン その52016年09月13日 14:29

第5回「集中力が続くのは15分! アクティブ・ラーニングのすすめ」

 これまで、研修中に眠くなったことはありませんか? 一方的に知識を伝えるだけの研修や授業を受動的学習と言います。受動的学習では15~20分程度で注意力が低下し、学習効率が落ちてしまうことが知られています。
 これに対して、書く・話す・発表するなど、何らかの積極的な活動を取り入れた学習法を能動的学習(アクティブ・ラーニング)と言います。受講者の集中力を保ち、効果的な学習を行うためには、研修にアクティブ・ラーニングを取り入れることが有効です。

○アクティブ・ラーニングを研修に取り入れる方法

 ひとことでアクティブ・ラーニングといっても、例えば、2人で意見交換をするペア討議、数名で意見交換をするグループディスカッション、レポート発表やポスター発表、ディベート、実験、実地での体験など、さまざまな方法があります。
 その中から、研修の目的や学習の目標を達成するために、最も適切なものを選ぶということが重要です。アクティブ・ラーニングを、単なる退屈しのぎや眠気覚ましとして用いるのではなく、学習の効果を高めるための手段として用いるようにします。

○ペア討議を用いた研修の工夫

 従来の一斉講義形式に慣れていると、参加者が主体的・積極的に活動しなければならないアクティブ・ラーニングに、戸惑いを感じる人もいるようです。
 そのような場面では、ペア討議という手法を試してみるとよいでしょう。ペア討議とは、隣あった2人1組で意見交換を行う方法です。端数が出た場所では3人のグループを作るようにします。ピア・インストラクションや、ペアワークなどとも呼ばれています。
 ペア討議は、研修の参加人数、部屋の大きさ、机のレイアウトなどに関わらず、どんな研修にも取り入れることができます。ぜひ、試していただければと思います。例えば、次のような構成で研修を行います。

 研修の冒頭の導入部分では、学習する内容をおおまかに紹介した後で、さっそく3~5分のペア討議を行います。ペア討議のテーマは「講義テーマについて知っていること」です。「(講義テーマに関して)ふだん困っていること」「ふだん工夫していること」などとしても良いでしょう。冒頭のペア討議の目的は、既に知っていることを頭の中で整理し、新しく学ぶ内容を理解しやすくすることです。

 講義のパートでは、参加者の集中力が途切れないよう、説明の時間は10~15分にとどめます。その後で、学習内容をより深く理解するための問題を出します。参加者はまず一人で問題を解き、次にペア討議を行って、お互いの回答や考え方などについて話し合います(3~6分)。最後に、いくつかの意見を発表してもらい、全体共有などを行います。
 続けて、別の内容について講義を行います。同じように10~15分の講義と、ペア討議、全体発表を組み合わせて行います。研修全体の時間にもよりますが、これを2~3回繰り返します。
 研修の最後に、学んだことを振り返るペア討議を5分程度行います。学んだことを職場でどう応用するか、といったテーマで話しあってもらうとよいでしょう。

○簡単にできる「3択クイズ」の工夫

 もうひとつ、アクティブ・ラーニングを研修に取り入れるための簡単な方法があります。クリッカーという装置をご存じでしょうか。クリッカーとは、参加者が応答するためのリモコン装置のことです。リモコンには1、2、3、4~と番号のついたボタンがあり、参加者は問題やアンケートにあわせてボタンを押し、集計結果はすぐにパソコンの画面に表示されます。
 専用のクリッカー装置が無くても、例えば、用紙に、1、2、3などと大きく印刷した紙を配布して、TVのクイズ番組のように掲げてもらう、という方法であれば、どんな研修でも取り入れられます。

 クリッカーを使うと、100人以上の参加者がいるような場合でも、研修中に簡単に双方向のやりとりを行えます。アンケートを実施したり、全体の理解度を確認したり、ペア討議やグループディスカッションの導入となる問題を出したりといった使い方をするとよいでしょう。
 ただし、問題の難易度には注意が必要です。どんな問題を出しても、ある人には難しすぎると感じられ、別の人にはやさしすぎると感じられるものです。また、間違えると恥ずかしいからと、回答に消極的になる人もいます。
 クリッカーを使うときには、研修中は間違えることが学びにつながるのだと説明し、参加者が安心して回答できるような環境を作ることが大切です。また、参加者の意見が分かれることを前提にした、いくつも答えがあるような問題を出して、その後の解説やディスカッションにつなげたりする方法もあります。

ん~ん、10月1日の道南ナースアクションでもやってみましょうかね。