NHK-BSはおもしろい2014年11月21日 13:57

 最近は、NHK-BSで面白い番組を二つ見つけました。両方とももう終わりましたけど。
 一つは、「巨大災害 地球大変動の衝撃」で、17日が「異常気象」、18日が「スーパー台風」、19日が「巨大地震」、20日が「火山」でした。
 見るも恐ろしい、地球の異常変動が私たちの生活を「もくず」とすると言うものです。

 特に昨日の「火山」は、日本列島がマグマだまりの上に存在していることを詳細に説明していました。鹿児島の桜島はあと少しで大爆発するらしいことも、大正の大爆発との比較で、説明していました。
 また、米国のイエロー・ストーンの大爆発は地球を数年間「火山の冬」にするやら、イタリアのベスビオ火山では60万人の犠牲が出るかもしれないとか。おっとろしい話でした。
 「スーパー台風」も強風域の直径が500Kmで中心気圧が900hPa以下程度のものが日本列島をこれからばんばん襲い、大都市はえらいことになるというもの。北海道に住んでて良かった。

 まぁ、事の時期は別にして、これからの人生は大変になりそうな予感がしました。私はまもなくおさらばだからいいけど、孫たちは大変だろうなと心配しています。

 このシリーズの他、NHKスペシャルでも異常気象問題はどんどん取り上げられています。受信料を払っている人はぜひ見るべきです。

 もう一つは、「シリーズ 壁崩壊25年 ヨーロッパは今…」というやつで、1回目は「ソビエト連邦 最後の日々」、2回目は「“左折禁止” 社会民主主義は退潮しているか?」、3回目は「ヨーロッパ 台頭するポピュリズム」、4回目は「スターリンの亡霊(再)」だそうです。
 2回目と3回目を見ました。
 最近、ヨーロッパの政治を勉強する機会がないので、比較的新鮮でしたが、社民主義政党にしろ、フランスを中心としたポピュリズムにしろ、ヨーロッパは「財政危機」と「移民(あるいはロマ)」の問題が、政治の混沌を深めているという印象を受けました。
 だから日本は関係ないというものではありませんが、山口二郎先生の「ポピュリズムへの反撃」(角川ONEテーマ21)よりも複雑な政治状況となっているらしいことは、うすうすですが分かりました。

 一つのテーマは「移民とナショナリズム」であるらしい。特にイスラム系移民はどこでも厄介者扱いされているようですが、これは彼らがいかにも表面きって「イスラムじゃけん」としているからで、異民族問題では中国人や韓国人の方がヨーロッパ社会では比重が多いと思うけど、かれらは「身を隠すのが旨い」と言うことなのだろう。
 どの国でも「ポピュリズム政党」は、貧困につけ込んで、結果的に民主主義を破壊し、政治の独裁化をめざしていることにかわりはなさそうです。オランダやイタリア、そしてポピュリストが政権を握っているハンガリー、旧東欧系の国々は、EUへの幻想が破綻して、また独裁の政治に向かっているのかもしれない。

 もう一つのテーマである「経済のグローバリズムと社民主義」について、どこの国でも競争原理主義に社民主義が打ち負かされているという報告だったと思います。
 日本でも、「ごく緩やかな社民主義」であった民主党が見るも無惨に崩壊させられたように、各国で社民主義政党は苦境に立たされているとか。
 私自身も「緩やかな社民主義者」を自認していますが、これは、社民主義政党の不勉強の結果としか思えません。自分のスタンスをぐらぐらさせるから、また、それを揺さぶるような保守政党の手練手管に翻弄されて、政策が迷走するのではないかと思います。
 そうなってくると、共産主義の方がわかりやすくなってしまします。日本では共産主義政党さえもぐらぐらしていますが。

 どちらにしろ、今回の総選挙では、また投票先に悩みそうです。民主党員ですけど。
 じゃんじゃん。