鹿児島で全国安全衛生センター総会 ― 2013年10月08日 14:58

全国労働安全衛生センターの第24回総会が、10月5・6日に鹿児島県民交流センターで開催され、全国から各地の安全衛生センターや患者の会など約50名が参加しました。
総会ではこの1年間の安全衛生課題について、大阪などで胆管がんの大量労災を引き起こした規制のない(当時)化学物質の取り扱いや、福島での放射能被曝問題をはじめ、アスベストとメンタルへする問題について、それぞれが報告し活動交流しました。
記念講演では、大分県勤労者医療生協の丹生聖治医師(心療内科)が、職場のメンタルヘルスとケアについて講演し、職場のメンタルヘルスは9割がうつ病であり、その多くは過重労働が原因であること。過重労働の労災における基準は月80~100時間以上の時間外労働となっているが、臨床家の立場から言うと、月50時間の時間外労働で何らかの身体的不調は認められるので、長時間労働は職場に大きな影響を与えること。毎朝のように「がんばらなきゃ」と思う人は病気の入り口にいることを自覚すべきだ。特に心臓は脳の疲労や不調を反映しやすく、世界中で「心=ハートマーク」といわれていることが証拠だ。
うつ病の発見は、まず、患者の状況が命に関わるかどうかを判断してから、食欲・睡眠欲・性欲の3大欲望の状況をチェックする。メンタルヘルスの治療は基本的に休養しかなく、服薬はその休養のため神経のコントロールを主眼にする。1年間の過重による疲労蓄積は4ヶ月くらいの休養が必要となる。ある程度治ってからは、業務の軽減を周囲も本人も最優先にすべきである。治癒に数ヶ月かかると言うことは、現在の医学で言うと、がんと結核くらいのものであるから、メンタル不調はそのくらい重要な疾患と言うことになる。軽視してはならない。同じ業務をしてもメンタル不調になる人とならない人がいるように見えるが、それはどこに不調が出るかと言うことで、何も不調がないと言うことは考えにくい。長時間労働を余儀なくされた場合は、専門家に相談を欠かせない。ウツになりやすいのは、①年齢的に立場のきつい40~50台、②根性のありすぎる人、③身内の突然死など不幸の続く人などで、予防のためには「自分の身体の声を聞く」ことが肝心であると話されました。
引き続きアスベスト、ハラスメントと「インテーク・インタビュー(初回面接)」の3分科会が行われました。
私が参加した初回面接の分科会では、ある参加者に「今年楽しかったこと」を話してもらい、その話を各自が映像化するように想像して組み立て、それぞれが発表しましたが、参加者10名が違う情景を話したことから、「相手の話は100%全部理解できるわけではない」ことを知ってほしいといわれました。そして、100%は理解できないことを前提に、自分の思い込みをできるだけ排除して事実をつかむことが重要であることに気づかされました。
また、エゴグラムを使った交流分析を行い、自分の性格を把握し、できれば相手の性格も把握して、「合う」「合わない」をしっかり見定めてつき合うこと。自分とまったく同じ性格の人は世界中に1人もいないはずだから、相手を理解しようとするための努力は「思いやり」でもあるが、「性格の合わない人とはできるだけ関わらない」ことも重要であること。しかし、あいさつは業務上の会話のためにも欠かせないこと。
さらに、自分の求めることを聞いてほしいときは、まず相手をほめることが有効であることなどを学びました。
その夜は交流会が開催され、鹿児島料理を食べながら、各地の人たちと意見交換しました。
翌6日は南九州の活動報告を中心に、胆管がんや被曝労働などについて活動報告の後、総会議案を確認して終了しました。
昼に終了して、帰路につこうとしたとき、1時半ころ、桜島が爆発し、この爆発は今年700回目と言うことでした。
じゃんじゃん。
総会ではこの1年間の安全衛生課題について、大阪などで胆管がんの大量労災を引き起こした規制のない(当時)化学物質の取り扱いや、福島での放射能被曝問題をはじめ、アスベストとメンタルへする問題について、それぞれが報告し活動交流しました。
記念講演では、大分県勤労者医療生協の丹生聖治医師(心療内科)が、職場のメンタルヘルスとケアについて講演し、職場のメンタルヘルスは9割がうつ病であり、その多くは過重労働が原因であること。過重労働の労災における基準は月80~100時間以上の時間外労働となっているが、臨床家の立場から言うと、月50時間の時間外労働で何らかの身体的不調は認められるので、長時間労働は職場に大きな影響を与えること。毎朝のように「がんばらなきゃ」と思う人は病気の入り口にいることを自覚すべきだ。特に心臓は脳の疲労や不調を反映しやすく、世界中で「心=ハートマーク」といわれていることが証拠だ。
うつ病の発見は、まず、患者の状況が命に関わるかどうかを判断してから、食欲・睡眠欲・性欲の3大欲望の状況をチェックする。メンタルヘルスの治療は基本的に休養しかなく、服薬はその休養のため神経のコントロールを主眼にする。1年間の過重による疲労蓄積は4ヶ月くらいの休養が必要となる。ある程度治ってからは、業務の軽減を周囲も本人も最優先にすべきである。治癒に数ヶ月かかると言うことは、現在の医学で言うと、がんと結核くらいのものであるから、メンタル不調はそのくらい重要な疾患と言うことになる。軽視してはならない。同じ業務をしてもメンタル不調になる人とならない人がいるように見えるが、それはどこに不調が出るかと言うことで、何も不調がないと言うことは考えにくい。長時間労働を余儀なくされた場合は、専門家に相談を欠かせない。ウツになりやすいのは、①年齢的に立場のきつい40~50台、②根性のありすぎる人、③身内の突然死など不幸の続く人などで、予防のためには「自分の身体の声を聞く」ことが肝心であると話されました。
引き続きアスベスト、ハラスメントと「インテーク・インタビュー(初回面接)」の3分科会が行われました。
私が参加した初回面接の分科会では、ある参加者に「今年楽しかったこと」を話してもらい、その話を各自が映像化するように想像して組み立て、それぞれが発表しましたが、参加者10名が違う情景を話したことから、「相手の話は100%全部理解できるわけではない」ことを知ってほしいといわれました。そして、100%は理解できないことを前提に、自分の思い込みをできるだけ排除して事実をつかむことが重要であることに気づかされました。
また、エゴグラムを使った交流分析を行い、自分の性格を把握し、できれば相手の性格も把握して、「合う」「合わない」をしっかり見定めてつき合うこと。自分とまったく同じ性格の人は世界中に1人もいないはずだから、相手を理解しようとするための努力は「思いやり」でもあるが、「性格の合わない人とはできるだけ関わらない」ことも重要であること。しかし、あいさつは業務上の会話のためにも欠かせないこと。
さらに、自分の求めることを聞いてほしいときは、まず相手をほめることが有効であることなどを学びました。
その夜は交流会が開催され、鹿児島料理を食べながら、各地の人たちと意見交換しました。
翌6日は南九州の活動報告を中心に、胆管がんや被曝労働などについて活動報告の後、総会議案を確認して終了しました。
昼に終了して、帰路につこうとしたとき、1時半ころ、桜島が爆発し、この爆発は今年700回目と言うことでした。
じゃんじゃん。
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