最近のこと2022年04月22日 09:16

 1月以来のご無沙汰。
 この間に2月には父がワクチンの副反応らしい不調で入院し、いまも継続している。特段大きな、あるいは重篤な病気はないが、何せ95歳だから、いわゆる老衰はもちろんながら、身体が徐々に崩れてきているらしい。
 父はこれから介護施設に移ることになるだろうと予定している。今はどこにするかの選定中。

 それと、3月18日に母を亡くした。92歳であった。両親ともに長命とは、自分の将来が悲観的にならざるを得ないが、とにかく早めに逝けるよう頑張ってみる。
 母は札幌医大への献体を希望していたので、特に葬儀も執り行わず、遺体を引き渡して済ませた。
 4月19日、釧路に出向き、初命日を機に兄弟が顔を合わせて会食した。何年ぶりになるだろうか。
 おそらく全員で会うのは6年ぶりくらいだと思う。みんなジジババになっていた。自分のことは棚に上げるしかないだろう。文句あるか。
 これで肩の荷は半分降りたが、残りの半分はまだ結構元気で困っている。

 個人のことはこのくらいにして、ウクライナについてひとくさり。
 国内ではロシアの非道ぶりが許せないとの論調が多いが、私はそれには少し異議がある。
 これはウクライナ大統領の招いた国民的悲劇であると思う。
 いまさらそれを言ってどうなるかということでは、北教組的思考停止だとは思うが、世界政治は第一に「力=核兵器」であり、したがって米ロの二大強国のご機嫌を損ねてはいけないというのが大大前提である。
 かといってベラルーシのごとく「パンツもズロースも」というのはどうかと思うが。
 クリミア前後にウクライナ国内のネオコンを抑えきれず、ロシアに侵攻の口実を与えたのはウクライナ政府である。「それはロシアの非道が・・・」といっても、相手はその気になれば地球をも滅ぼしかねない力を持つのだから、国民の悲劇を招く前に何とかロシア・プーチンとの折り合いをつけなければならないのが、ウクライナ政府と大統領の最大で無二の目標でなければならないはず。
 プーチンを満足させるのは簡単で、クリミアへの無害通行をみとめ、何なら東部2州を献上すればいい。
 とにかくご無体なことでも国民の命には代えられない判断ができなかったのは大統領が素人だったから。

 この間に読んだ本をいくらか紹介しよう。
 ちゃんちゃらおかしかったのは池上彰と佐藤優の「真説 日本左翼史」。東京中心の価値観で北海道の左翼をなめるなよと言いたい。
 東京新聞の望月衣塑子の「新聞記者」は映画にもなったらしいが、結構面白かった。安倍内閣の菅官房長官とのやり取りはどうでもいいことだが、自叙伝的なところが興味を引いた。それに続く「報道現場」というのはげっぷが出そうになって途中で止まっている。
 「腎臓が寿命を決める」はなんとも不思議な結論で、これはぜひおすすめだ。結論は二つあって「リンの取りすぎは寿命を縮める」から食品添加物を抑えろということ。
 もう一つは「リンは骨を作る元だから必要な分はとらねばならない」というこの絶対矛盾が心地いい。骨はリンとカルシュウムでできている。

 最後はジム・ロジャースという米国の富豪が書いた・・・かどうかわからないけど、「日本への警告」という本。2019年6月に出ているから書いたとしたらコロナ前の2018年だと思うが、「日本の借金だらけは国を必ず破綻させる。金融緩和政策しか取れないのだから、間もなく円安になって日本経済は奈落の底に落ちるだろう」ということが4年前に書かれている。まさに卓見だと思う。
 これは必読。

 まあそんなこんなで少し暇になって過ごしています。
 遊んでもいいよ。少しなら。
 じゃんじゃん。