PM2.5について2014年04月09日 14:23

 PM2.5とは、ご存じの通り「大気中に浮遊する粒径2.5μm以下の微小粒子の総称で、それへのばく露が短期的、または長期的にであれば、健康に様々な影響を与えます。
 短期的には呼吸器・循環器系疾患による救急受診が増え、肺機能低下などをもたらしますし、長期的には、高濃度の地域で死亡率が高く、肺がん、喘息、循環器疾患が多いとされています。

 なぜPM2.5が健康に悪いのかというと、今のところ、微粒子の成分と健康の影響関連は解明されていませんが、とにかく、微細粒子のため、本来は、呼気の粉じん侵入予防装置である鼻孔、咽頭、上気道で補足されて体外に排出(咳や痰で)されるものが、肺の深部である細気管支や肺胞にまで到達し、そこに蓄積して様々な影響を及ぼすものです。いわば「じん肺症」と同じですね。
 PMには人工起源のものが多く、燃焼によって排出される一次粒子と、ガスとして排出されたものが光化学反応してできる二次粒子があります。

 歴史上で短期ばく露が問題になったのは、1952年のロンドンスモッグ事件があり、2週間で4千人が死亡しました。これは死亡数が通常の2.6倍になったものです。特に気管支炎による死亡は9.3倍になったそうです。

 欧米で研究が進んでいますが、短期ばく露では12.8μg/m3以上で当日や翌日に最大3%程度の死亡増加が観察されています。脳梗塞の発症も15μg/m3以上の環境では、15以下に比べリスクが24%増加しています。
 長期的なばく露については、米国東部の6千人の調査や、30万人調査などがあり、10μg/m3以上で有意に呼吸器系や循環器系、心血管系の疾患が30%前後増加していると報告されています。

 日本の研究は、環境省がやっているので、あまり当てにはなりませんが、欧米の結果ほどではないとされています。これは、循環器系の疾患比率が欧米に比べ低いためもあるようです。ただ、肺がんについては10万人を15年間調査したものがあって、喫煙等の因子を調整しても、PM濃度と死亡に関連が認められたそうです。

その他、9地域の約8万人を調査したものがあり、PM濃度が10μg/m3上昇あたりで、女性の心筋梗塞が約2倍、喫煙者の冠動脈1.39倍、心筋梗塞1.52倍というものもあるようですから、我が国でも大きな影響はあると思わねばなりません。

 ところで、今日の札幌市中央区の正午の濃度知ってますか?25μg/m3!高い!
 ここでわかります。http://pm25news.com/1
 なんだか目がシパシパしませんか?
 花粉症より怖いPM2.5!
 くわばらくわばらで、じゃんじゃん。