1ヶ月のご無沙汰でした2010年10月04日 16:37

最近ちょっと下がり気味で、困っています。
そんなモンで、ご無沙汰しました。
えへん!
昨日のNHKスペシャルで、「日本の核武装」について取り上げていたのはごらんになったでしょうか。佐藤栄作の主席秘書官が肺ガンで命が短いことから歴史に消え去る前に残しとこうと思い立ったようですが、結構インパクトはありました。
しかし、原子力の平和利用について泊100万人直接請求の頃から(つまりチェルノブイリのとき)平和利用の裏で核武装を検討する動きはあると、ウスウス知っていましたので、その検証と言うことになりました。
おもしろかったのは、「中国が核武装することについて国民はきちんと核の脅威を考え、我が国の核抑止について意見を持つべきだ」とか、「西ドイツと日本の核保有について秘密協議をしていた」あたりは、外務次官という官僚のトップにあった人だから、実に現実味を感じる証言でした。
その結果、佐藤栄作首相は米国の核の傘にはいることを決断し、国会では「持たず、作らず、持ち込ませず」と3原則を発議しながら、一方で沖縄への配備や艦船による通過について「事前協議がないから持ち込むことはない」と、また、米国は「あるかどうかは公表できない」と口裏を合わせて、我が国の核抑止を作ってきたと自負する内容でした。そのため、国連決議では常に米国の顔色をうかがい、米国の核政策に反する決議にはことごとく賛成してこなかったのです。
しかし、この当時(60年代から70年半ば)に中国の核キャリア(ミサイル)技術があったわけではないので、実際の驚異といえたかどうかは、米国の核戦略とのかねあいで、判断されるだろうが、驚異としては当時は非常に小さかっただろうと思うけれど、いまはむしろ、非常に大きくなっているのではないだろうか。北朝鮮のようにどこに飛んでくるかわからないミサイル技術のレベルではないことは、有人飛行の実績でも明らかだろう。
NHKのねらいもそこのところにあったのだろうか。そうだとすれば、驚異をあおるだけの内容であれば、これは大きな問題となるだろう、というのが感想でした。

NHKスペシャル 貧者の兵器とロボット兵器2010年10月21日 09:33

 最近はどうも気分が乗らなくて、全然だめです。
 ところで、標題の番組を見たでしょうか。非常にショックが大きい番組でした。
 内容は、アフガニスタンのタリバンと米軍の戦いで、米軍は遠隔操作の爆撃・偵察ロボットをすでに2万も配置し、人的な損害を無くしてまさにテレビゲームのような戦争をすでに始めており、それに対抗するものとして、タリバン側の貧者の兵器とは自爆攻撃=人間であることを表現したものです。
 番組はタリバン側が宣伝のために公開した自爆攻撃のビデオ(人が吹っ飛ぶ場面もあった)と、自爆に向かう青年の変化、失敗した青年が麻薬漬けであった事実などをつなぎ合わせながら、一方で、米軍のロボット兵器については、士官が必須基礎訓練として操縦を習っている場面や、誘導のために村人を金銭で勧誘し、誘導のためのマイクロチップをタリバン幹部の部屋に投げ入れたこと。そしてそれがばれて処刑されたことなども入れていました。
 特に米軍の爆撃では「本当にそこ(爆撃地点)が戦争のターゲットであるかどうか確信無く行っている」という操縦者の言葉もあって、“憎しみの連鎖”という言葉がどこまで継続するのかという恐ろしさとともに、米国の軍需産業がこの戦争の継続を望んでいることのみが、戦争の理由であるのではないかと感じました。
 戦時国際法というものがあって、非戦闘員は保護されることになっていますが、アフガン戦争で犠牲になっているのはまさに非戦闘員が圧倒的ではないでしょうか。
 東西冷戦の時、米国は自由と民主主義のために戦い続けました。今中東で戦っているのは自由と民主主義ではなく、復讐と石油利権のためです。そしてその現場では、遠く離れた基地からロボット兵器を操縦し、めくら爆撃を行って、非戦闘員であろうと無かろうと、区別無く殺戮を行っています。これが正義の闘いであるわけがありません。
 かつて日本も特攻や回天や桜花という自爆攻撃を実行しました。それで失った人材の損失は計り知れないものがあったと思います。それが今、中東で行われ続けているのです。しかもロボット兵器という無機質な敵に対して。もしかすると、もしかすると、米軍はアフガンで核兵器を使用するかもしれません。この危惧は高まりました。
 このような野蛮を阻止できるのは今や英雄ではなく、国際世論だと思います。
 経済戦争も熾烈ですが、物理戦争も未だ盛んです。関心と声を上げ続けたいと思います。

5区補選をめぐる報道の行き過ぎ2010年10月25日 16:50

 5区で町村が勝った。しかしほんとに勝利といえるのか。投票率が22%も下がった結果を考えると、いわゆる浮動票が投票に行かなかった結果が大きく影響したと思うし、それがいわゆる政権批判なのかというと、少し違うのではないかと思う次第。
 大きな原因は、小林選対の金問題であることは明かだろうし、これはルールを守れなかったこととして真摯な反省が必要だろうと思う。政治団体を通じてきちんとした献金であったなら、誰にも文句は言われないところだろう。今の法律に沿って。
 しかし、マスコミと札幌地検はとんでもない極悪犯罪とばかりに一種の「魔女狩り」で小林を葬り、民主党極悪人のイメージを躍起になって作った。これらの手法は、経験的に町村の手法であり、隙を見せた民主党の負けであることは、その筋の人間ならほぼ誰でも認識できるだろう。
 だからといって町村の勝ちを無効だと言うつもりはないが、これらの情勢を打破できなかった民主党側に、何というか、無力感を感ずる。
 せっかく与党となっているのに、その権力を活用しないで、なすがままに自民党の役立たずを勝利させた原因は、ひとえに民主党の選挙下手にあるのではないか。権力の有効活用といっても、地検を押さえ込むとか餌をばらまくということではない。
 5区といえども広い地域で、都市型、農業や土建、自衛隊など地域の特色を持っており、それぞれに有効な対策を講じないまま、ただ後ろ向きの雰囲気で小手先に終わったという印象が強い。それでも10万に近い得票ができたことはむしろ驚異的といえないだろうか。
 敗因としては、まず、候補者選びが唐突であったこと、これに関連して候補者の顔が見えなかったこと、選挙をになう側に積極的な動機作りがなされなかったことなどが、言えるのではないだろうか。決して国民が「全国的」に民主党内閣に不信を突きつけたとする「曲解」は当たらないし、マスコミの謀略といえるものだろう。
 この闘いで言えることはただ一つ。このままでは、来年の知事選も同じだということのみ。じゃんじゃん。

うつと自分2010年10月27日 16:32

 いま、安全センターでやっていることは、メンタルヘルス問題(略してメンヘル)です。
 これは、精神科医師の知識と、臨床心理士等の分析、カウンセラーなどのテクニックをうわべだけ理解し、さらに、職場で対処する「気付き(発見)」、治療に向かわせる方法、職場の体制を作るポイント、職場復帰に向けた医師・窓口・本人の調整などをいかにして構築するか、ということです。トータルな「ラインケア」とも言えます。
 ですから、知識としてはいいとこのレベルでもっていると、少し自負していますが、実は、先日、家庭内のことで少し悩み事があり、3日ほど睡眠が十分取れませんでした。2時くらいからウトウトするような状況でした。しかし、6時には起きて、普段通りの生活をすることができましたが、職場で考え事をすると、頭痛がしてきました。さらに、考えがまとまらなくて、多少イライラしました。ああ、これが入り口なのか、と、覚悟しました。寝酒はいけないと思いつつ、少し多めに飲んで寝ましたが、やはり2時頃におしっこに起きる、つまり眠りが浅いということになりました。が、幸い、あることを切っ掛けに、睡眠は取れるようになって、頭痛等の症状は治まりました。
 まさに人ごとではありません。いまもたまに何となく頭がクルクルすることがあります。別に仕事が忙しくはありませんし、休養が取れないこともないのですが、誰にでも「うつ」はスッと入り込むと、まさに実感しました。
 08年の患者調査(厚労省)で、精神疾患の受診数は100万を超えたようです。虫歯が160万ですから、これは相当な患者数といえるのではないでしょうか。
 誰か私をいたわってくれる心優しい人はいないでしょうかねえ。