今日はやる気が起きない!から昼寝しよう2012年06月06日 11:09

 どうも今日は、朝からやる気が起きないし、いま眼科行ってきて、右目は眼底検査のため瞳孔が開き、左目は例の炎症が治まったものの、まだかすかに濁りが残っているので、本日は両目ともぼやけて、仕事にならんと思っています。
 それと、いま連合北海道の担当者がコピーの使いすぎだと文句を言ってくるし、・・・厄日かもしれない。

 ところで、先週の木曜日から名古屋に行ってきました。土曜日に帰ってきましたけど。
 名古屋で開かれた日本産業衛生学会に北海道医療生協職業病センターに同行し、はじめて参加しました。名古屋の国際会議場には全国から産業医や産業保健師・看護師などが多数参加していましたが、特にメンタルヘルスとストレスに関する分科会に参加して、知見を広げることができました。
 「メンタルヘルス不調者の労災認定と民事訴訟の現状」分科会では、近畿大学の三柴丈典教授が、性格の多様化にあわせて社会の枠組みを広げるため、我が国にも産業精神保健法が必要であることや、心理的負荷を増大させるのはコミュニケーションの失敗が要因となっていることが多くの判例で見られており、改善の観点もそこにあるのではないかという提起がありました。
 また、多くの研究発表では「SOC(首尾一貫感覚)」の向上によってストレス耐性を上げるために事業外資源の活用についても各方面から統計的提起があり、リワークの経験が職場復帰率を上げ、再休業率も下げることが報告されていました。
 一方、産業医からの「上司の支援がうつ病率を下げる」の発表では、SQR-D(東邦大式)の自己診断チェックシート(http://www.asahi-net.or.jp/~VF8T-MYZW/sqr-d.html など)で職場チェックを行った結果、「気軽に話ができて、困ったとき頼りになり、個人的なことも相談できる上司」がいる職場に比べ、「職場のトップが強圧的で、職場全体がひんやりした」ところの方がうつの罹患率は高いという調査についても報告されていました。また、自治体の職場の調査では、ハラスメントとの関連で、上司の消極的・回避的なリーダーシップ=放任が職場でのハラスメント蔓延の原因であるという報告もありました。
 最後に「自殺防止」に関する分科会に参加しましたが、まさに立ち見で通路も歩けないほどの参加者があり、関心の大きさがあらためて分かりましたが、問題提起としては、13年連続の自殺者3万人超過が問題にされているけれども、それ以前から2万5千を超えて大問題であること。政府の対応は基本法(H18)と対策大綱(H19)で示されておりその大綱の見直し時期となっていること。成功事例としては、横浜国立大の産業医が地域と一緒に「困難事例」などの情報交換を定例化して、自殺予防意識が広がっていることなどが紹介されました。自殺問題は家族の失望感を考えると特にデリケートな問題で、従来はそれについて情報交換すらできないと考えられていましたが、自殺そのものではなく、「精神障害の対応困難事例」の情報交換を通じて、“処理”から“対応”に進化させることができるという参考となりました。
 全体的には、「がっかり」でした。もっと先進的な報告や実験・実証が報告されるのかと思っていましたが、「先行研究で証明されている」、「・・・かもしれない」みたいな中途半端な結論の報告が多く、批判を恐れるあまりに信念が感じられませんでした。来年は行くかどうか迷ってしまいます。

 まあ、2日目の昼から特に参加すべき分科会もなかったので、お伊勢参りに行ってしまいました。名古屋から近鉄特急で1時間半くらい。外宮と内宮があって、今回は外宮だけでしたが、行ってみたいとずっと思っていたので、念願がかないました。まあ神様もびっくりするくらいたくさんお願いしてきました。参拝がすんで名古屋に戻ってから、地下街で迷ったというおまけもありましたが。とくに「みゃ~みゃ~」言う会話も聞こえなかったのが少し残念ですけど、気分転換になりましたとさ。
じゃんじゃん。

連合北海道は旧同盟に乗っ取られたか?2012年06月12日 12:01

 なんと強烈な題だろう!実は、驚くなかれだが、北海道の労働運動全体が、覇気をなくし、工夫もなく、外部との接触を嫌い、ひたすら内にこもり、弱い立場のものには強くあたって、おのれの利益のみに価値観をおき、体制に阿り、あるものはあたかも亀のように手足を縮めて嵐が過ぎるのを待ち、あるものは世界で闘うといいながら戦士を削ることだけに奔走し、あるものは時代に合わない売り物を社員に押しつけることが「管理」だとほざき、その結果、働くものを仲間から個人に分解して(これを細胞分裂というらしい)、武器も持たせずに競争の渦のなかに放り込む。
 これが私たちがつくってきた連合運動では断じてないはずだが、実際はこんなものらしい。
 私たち(連合運動を創造してきた面々)は、嵐に遭うものがあれば、飛ばされないように共に歩くことを呼びかけ、その嵐を弱める方法はないものかと相談してきたし、世界で闘うためには、国と国の信頼がなければならないと説いてもきた。売れないもの(失敗)を無理に押しつけるものがいれば、少しは協力しつつ「お門違い」と教えてきたつもりである。
 そして、常に570万道民の先頭に立つ気概と価値観を、見栄を張っていると気付きつつ、から元気であることを自嘲し、それでも道民の目に付くようにと頑張ってきた。
 それがいまや全く正反対の連合になってしまったようだ。

 退職者連合が、渡辺健一さんの会長の時、被爆地長崎の高校生が全国に呼びかけて、ニューヨークやジュネーブに代表を送る運動に取り組んでいることを知り、自ら長崎に赴いて参加し、そのしっかりとした活動に感激して、核兵器廃絶の新しい運動であると、退職者としての協力はもちろん、連合北海道の運動として取り組むように働きかけたことは、前に述べたかもしれないが、この2年ほど、カンパ活動に取り組み、いよいよ北海道からも新たに高校生という若い感性を「核兵器廃絶」の運動に呼び込むために、派遣に取り組むことを相談したところ、けんもほろろ、「少しだけ退職者に協力するのならできる」という返事だという。
 私は、この話を聞いたとき、日本が唯一の被爆国として、2015年には70年のひとつの節目を迎えるため時期にあって、後世に平和と軍縮、核兵器廃絶を伝える絶好の運動を考えて、全面的に賛成して協力を惜しまないと考えました。
 しかし、今年から街頭でカンパ活動を取り組みたいと連合北海道に提起したところ、「主体は退職者連合でやりなさい。マスコミには知らせるな」とのご裁択が下されたそうです。
 もともと、核兵器廃絶運動は、総評や同盟や連合本部でも一致して取り組むもので、北海道では1999年から北海道の3団体が統一代表団を「ヒロシマ・ナガサキ」に送ってきました。しかしその運動もマンネリ化してきていて、参加者もいまや連合北海道からは一桁だそうです。私がやっていた頃は、代表団は100名を超えていました。ほとんどが広島だけで済ましてしまいますが、連合北海道の参加者はヒロシマ・ナガサキをセットで参加してもらいました。
 情けない、ほんとに情けない。
 もちろん派手なことをやればそれが運動の全てではない。しかし、労働運動の、平和運動の感性として、この運動はすばらしいものであり、この北海道でも十分理解と協力が得られるものと確信します。
 その理解と協力を求めるための情報すら組織に提供しようとしないことは、明らかに「引き回し」と呼ばれる卑怯な手段であり、その価値観は企業価値観最優先(労使協調という)の同盟運動以外の何者でもない。
 それでいいのか!
 相当怒って、じゃんじゃん。

退職者パワーのすごさ!2012年06月29日 14:10

 今週の初めに連合の全国セイフティーネットワーク(SN)集会があって、「暑い東京」に行ってきました。「暑い」に括弧が付いてるのは、暑いだろうと思って半袖で行ったら、寒くて寒くてガタガタ震えていましたし、それなのに会場のホテルは冷房を入れてこれまた寒いのなんのって、節電なんか関係ないみたいな有様でした。
 SN集会の方は全く期待していませんでしたが、その想定を裏切らずに、得るものはほとんどない、ひどい有様でした。テーマはいま大流行のメンタルなのですが、厚生労働省の政策宣伝とカウンセラー協会・中央労働災害防止協会(天下り団体)の事業宣伝が主で、唯一聞けたのは横浜労災病院のメンタルヘルスセンター長をやっておられる山本先生のお話だけでした。まあ、これもほとんどDVDで見た内容でしたが。
 山本先生は「元気な職場をつくるメンタルヘルス」のDVD監修者で、一度直に話を聞いてみたいと思っていましたので、良い機会でしたが、話し方に迫力はあるものの、やはり精神科医で、変な人でした。

 その夜に古くからの知り合いで、総評時代から国民運動をやってきたH氏と話しました。いまは連合のシニアスタッフ(再雇用)で、全国の退職者連合の事務局にいます。
 彼はもともとパワーのある人で、よくしゃべるのですが、今回もまさにその通りで、ず~~~と、しゃべっていました。ただ内容は、結構度肝を抜かれるもので、1千万連合を実現するために、現職は700万人から伸びずに減る一方なので、退職者300万を組織するというものでした。
 退職者連合は、その名の通り、連合の傘下産別労働組合の職場を退職した人たちで作った組織ですが、総評時代には高退連といって、官公労を中心に20万以上の組織でした。当時も年金や老人保健法など退職後の生活の維持・向上の運動に取り組み、これには総評だけでなく、中立労連も共闘して、連合の全的統一のステップをつくってきました。
 いまも、総評の産業別組合退職者組織だけでなく、中立や同盟の退職者組織も加わって、いまは70万人になっていますが、これを5倍にするというのですから、イスからひっくりかえるような話です。
 退職者連合の運動は現職の統一よりとても面倒なものです。それは、多くの退職者組織の指導者が総評・同盟の対立のなかで職場競争(つぶし合い)を経験しているからで、運動路線でも違いますし、結構社民党支持者も多いですし、財政基盤も同盟系は現職からの交付金が多く独自財政でないなど、ちがいがいろいろあるからです。
 もう一つあるのは、民間の労働組合は選挙などを取り組まないのため、退職=無関係と考える傾向が強く、退職者組織をもっていないか、あっても、単位組合レベルのみで中央組織を持たないことが多いようで、中央結集・組織化を進めると言っても、相手がよく分からないのが実態のようです。
 300万退職者を考える上でもう一つ障害となるのが、定年・再雇用問題です。大抵は60歳定年ですから、年金の支給年齢65歳との間には5年間の空白が生まれます。また、いまの60歳は、私も含めて、多少の不具合があっても、まだまだ元気なモンですから、仕事をした方がいいでしょう。生産人口にも含まれていますし。ただ、再雇用の労働組合加入率はごく低いのが現実で、労働組合組織とは再雇用の段階で切れてしまいます。一部には再雇用を退職者組織に入れたり、労組と退職者の両方に所属させたりしていますが、まずそれの整理が必要でしょう。加えて、再雇用の賃金レベルと労働時間の問題、つまり、いままでと同じ8時間労働なのに賃金レベルは半分以下という、いまの再雇用のあり方(体のいい低賃金労働者化)を是正していく必要もあると思います。
 再雇用者としての正直なところは、賃金を下げるなら労働時間を短縮して、まあ、週休3日や週3日労働ならいいかなって、思います。
 長くなるので、この話はまたいつか。じゃんじゃん。