なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか2020年11月27日 12:55

 同名の書籍が講談社α新書から出ています。
佐高 信と東京新聞の望月衣塑子記者の対談形式で、望月記者は菅総理の官房長官時代に「天敵」と言われたほどいろいろ追求しようとして無視され続けた経験を持っています。

 同書の中で、今のコロナ禍についても政府の対応のまずさを批判し、加藤官房長官(当時 厚労大臣)がPCR検査に至る基準で「37.5°以上で4日間」を力説したときに、我が国のメディアがほとんど無批判であり、結局PCR検査や保健所の体制を強化しなかったために、最近の事態に至った、とまでは書いていないが、当然の推論となる根拠を示している。

 PCR検査数は、国内で~7月くらいまで1万件くらいであったが、以降の急拡大によって今では5万件に届くかとの勢いで増加している。結果が出る時間もずいぶん短縮されてきているようで、1.5時間ほどでPCR検査が終わる機器も出ている。

 これらのことから考えると、最初からPCR検査を大々的に実施し、無症状や軽症者の隔離を万全にすれば、もしかすると、今の状況にはならなかったかもしれない。
 このことはおそらく3年後くらいまでに検証されるだろうが、その時までにゆえなく失われた命は帰ってこない。

 ところで、いま北海道の鈴木知事と札幌市の秋なんちゃらが言い出している「経済対策」について、どのように感ずるだろうか。
 私は、こう考える。
 いらないことに税金を使うな、と。

 第一にコロナの市中完全が明らかな今日、外食に行く気は全くおきない。せいぜいテイクアウトだから規制の必要はない。

 第二にこれから年末の忘年会チャラの稼ぎ時にあの程度のお涙金では、遅かれ早かれ店は持たないだろう。よほど固定客の多い、したがっておいしいものを食わせるところ以外は淘汰されるべきもの。これも経済原理である。

 第三に株価は一向に下がらないどころか天井知らず状態であり、大企業や一部の資産家は大金持ちになっている。一方で、いわゆる「アンダークラス」は生き死にの瀬戸際にいることは明白だから、国の存続を望むのであれば、国民の命を最優先に守るべきであり、今日までに自民党政治のもとで破壊された公衆衛生と医療につぎ込むべき。

 反論があれば寄せられたし。
 しかし、どのテレビチャンネルも同じ事ばかりの内容なのは、まさに「思考停止」いがいのなにものでもないなぁ。

 じゃんじゃん。

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