「同調圧力」という本2020年12月03日 13:17

 鴻上尚史(作家、COOL JAPANの司会者)と佐藤直樹(評論家、九州工業大学名誉教授)の対談によるもので、「世間」と「社会」が違うところから、我が国の「世間」では「同調圧力」が幅を利かせており、したがってこれに反するものは息苦しい国になっている、ということだが、これがよくわからない。
 したがって、なんでこの本を買ったかもよくわからない。そんなことってない?

 しばらく読んでみて、自分はどうも「世間」とは距離を置いているなと感じた。例えば「マスクをすべきだ」という同調圧力があっても、なぜかということで納得しなければなかなかその通りにはしない。というか、一応それには「波風を立てないため」従ったとしても、納得していなければ根拠を探しまくるだろうと思う。

 それと同じ理由で、昔仕事をしていた時に同じ職場の人間とはできるだけ飲みに行かなかった。なぜなら、組織の利益のためには、どうせ組織の金で酒を飲むなら、何かしら有用な情報が得られるとか、人脈が作れるとかの納得できる理由が必要だったから。
 だから、新聞記者と飲むことが多かった。情報はとにかく早い者勝ちだからね。
 いま事務所に行って、その日の新聞をスクラップしている向きもあるけど、あるいは、偉そう椅子にひっくり返って新聞を読んでいるのも見かけるけど、そんな遅れた情報じゃあいい仕事はできないというのが信条だったよ。

 「世間」との距離の話だった。
 仕事をやめて、年賀状も数百通出していたが、いまは「来たものにのみ返信する」ことにして、数年たつとほとんど来なくなった。来てからコンビニ行って出来合いの賀状を買って来ればまにあっちゃうほど。
 これって、「世間」からはずれたことにならないのかなぁ。同調圧力なんて感じたことはあまりないから、もしかして自分はもともと「社会」で生きてきたから、「世間」を知らないということなのかなぁ。
 よくわからない。

 ところで、新型コロナの話。
 ほんと政府は能無しばかりだね。官僚がてんでだめだから、政治家が浮き上がらないんだね。
 毎日見ているテレビでは、最近はワクチンの話もあるけど、「交差免疫」やら「ブレイン・フォグ」なんてことも解説していた。

 それで感じとしては、今保健所が一生懸命やっている「積極的疫学調査」やなんたらいうアプリでは片が付かないだろう。国内のすべての大本は東京にあり、そこで徹底した「社会的PCR検査」を実施して、潜在的な無症状拡散者を根絶しない限り、第4波、第5波と続き、終息にはまだ1年ほどかかるらしいことや、今のままでは、とんでもないワクチンを打たれて、「コロナでは重篤化しないけど、ワクチンの副作用でつらい生活を送る(あるいはあの世に)」ということになりそうだ。

 まあ、我々高齢者にはどうでもいい話だけど。
 高齢者の死亡率は12%らしいよ。コロナにかかったら8人に一人が死んでいる。大体一日に30人死んだら月に1千人、年に1万人以上。
 あ、これから年に165万人くらい死ぬ「団塊世代の大葬式」が控えているから、1万人くらいなんてことないか。だけど、死ぬときに「死に目に会えない」状態は残されたものがつらいかもしれない。

 ついでに言うと、加湿の効果はすごいらしい。加湿するのはのどの繊毛の運動を確保するためなんだけど、それによってウイルスを体外に排出することで体内の増殖を防ぐ役割だということ。
 それで、湿度が20%以下だと通常の10%程度の繊毛運動になり、50%前後が一番活発になるらしい。数字はちょっとうろ覚えだけど。
 うちでは早速加湿器を新しくして、なんとか40%を確保しようと努力している。

 どうでもいい奴が、どうでもいいことを、ツイッターじゃぁなくて、ここでつぶやく。
 これもいいかな。
 じゃんじゃん。

追伸 12月6日から読み直しているけど、今もって「世間」と「社会」の違いがよくわからん。
 なお、日本世間学会というものがあり、20年前から活動しているらしい。 https://www.sekengaku.org/
 しかし会員が20年たって5~6人らしいのが大いに気にかかる。

 まったくの私見で、たいした根拠はないが、「それなら、アドラー心理学が役に立つかもしれない」とおもった。
 あらためて、じゃんじゃん。