認知症サポーター その6 ― 2015年12月25日 09:07
いやいや、ずいぶん長くなっていますが、大事なことですから、もう少し続けたいと思います。
今回は、「認知症介護をしている家族の気持ちを理解する」です。
認知症介護をしている家族などの気持ちを理解し、どんな応援をすればいいのか考えてみることは、認知症の人を支える活動の一環としてとても大切です。
○ 第1ステップ 「とまどい・否定」
異常な言動にとまどい、否定しようとする。他の家族にすら打ち明けられずに悩む。
おかしな言動を示しはじめた親や配偶者に対する家族の最初の反応は「あんなにしっかりしていた人がまさか」というとまどい・否定です。
長年いっしょに暮らしてきた人を認知症と認めることはその人の人格を全否定するかのように感じられ、正面から現実を見ることにとまどいを覚えます。異常な言動に気づいても、それをほかの家族に打ち明けるべきかどうかで悩むのもこの時期の特徴です。
○ 第2ステップ 「混乱・怒り・拒絶」
認知症への理解の不十分さからどう対応してよいかわからず混乱し、ささいなことに腹を立てたり叱ったりする。精神的・身体的に疲労困憊、拒絶感・絶望感に陥りやすいもっともつらい時期。
精神的・身体的に疲労困憊し、異常な言動を増幅させる認知症の人に対して「もう顔も見たくない」と拒絶する態度をとってしまうことも珍しくありません。混乱と苦悩は家族全体に広がります。毎日の苦労とこんな生活がいつまで続くのかという不安が重くのしかかり、絶望的な気分へと追いつめられます。
家族だけで問題を抱え込む段階ではありません。医療や福祉の相談窓口を訪ね、診察を受け、介護サービスを利用すれば、認知症への理解が徐々に進み、諸症状への対応方法もわかってきます。
○ 第3ステップ 「割り切り」
怒ったり、いらいらしても何もメリットはないと思い始め、割り切るようになる時期。症状は同じでも介護者にとっても「問題」は軽くなります。
さまざまな情報や経験によって、次第に認知症介護に精通してきます。医療・福祉や地域社会から適切に援助・協力を得れば在宅介護で十分やっていけるのではないか、という気持ちに変化しはじめるのもこの段階の特徴です。
認知症の症状が同じでも「問題」はずっと軽くなります。ただし、認知症がさらに進行して新たな症状が現れることもあります。ここで再び混乱してしまうと第2ステップに逆戻りしかねませんので、落ち着いた対応が必要です。
○ 第4ステップ 「受容」
認知症に対する理解が深まって、認知症の人の心理を介護者が考えなくてもわかるまでになる。
認知症である家族のわがままを受け入れられるようになる時期。
認知症の人の心理を介護者自身が自然に受け止められるようになります。認知症の症状を含め家族の一員としてあるがままを受け入れていく姿は、認知症介護というきびしい経験を通じて、介護者が人間的に成長を遂げた証といえるかもしれません。
家族の誰かが認知症になったとき、誰しもショックを受け、とまどい、混乱に陥ります。
まず第l、第2のステップを経験することになります。
第4ステップの受容にたどりつく間には第1から第3までを行きつ戻りつを繰り返します。その時期を通り抜け、認知症の人の「あるがまま」を受け入れられるようになるためには、介護者の気持ちの余裕が必要です。
介護者の余裕は、認知症の人本人や家族に対する周囲からの理解や支援と介護サービスの適切な利用などによって得られると考えられます。
○ 認知症サポーターとは、認知症サポーターのできること
認知症サボーターは「なにか」特別なことをする人ではありません。
認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守ることがスタートです。認知症サポーターは「なにか」特別なことをする人ではありません。認知症の人やその家族の「応援者jです。
認知症はだれでもなる可能性のある病気です。いつ自分や家族が、あるいは友人や知り合いが認知症になるかわかりません。他人ごととして無関心でいるのではなく、「自分の問題である」という認識を持つことが大切です。
ここでは、「温かい目で見守ること」から一歩進んで、地域や職場などで認知症サポーターとしてなにができるか一例を示しました。一人ひとりがすべて違うように対応は一様ではありません。そのことを心して自分たちになにができるか考えてみましょう。
○ オレンジリングは認知症サポーターのあかし
認知症サポーターには「認知症の人を応援します」という意思を示す「目印」であるオレンジリング(写真のような)が渡されます。
まちの中で「この人は認知症かな」と思って声をかけるときにも、オレンジリングを身につけていることで、周囲にも「あの人は、認知症の人のお手伝いをしているんだな」と一目でわかる場合があります。
だから私は毎日「オレンジリング」をつけているのですが、「それはなんだ?」と聞かれて、「認知症サポーターだから」と答えると、「とうとうおまえも認知症か」という返答が多すぎます。「認知症のサポートを受けるリング」ではなく、「認知症の人をサポートするリング」であるときちんと理解してください。
それでなくてもMCI(軽度認知障害)ではないかと本人も気付きつつあるのですから。
大事にしてくださいよ。
じゃんじゃん。
今回は、「認知症介護をしている家族の気持ちを理解する」です。
認知症介護をしている家族などの気持ちを理解し、どんな応援をすればいいのか考えてみることは、認知症の人を支える活動の一環としてとても大切です。
○ 第1ステップ 「とまどい・否定」
異常な言動にとまどい、否定しようとする。他の家族にすら打ち明けられずに悩む。
おかしな言動を示しはじめた親や配偶者に対する家族の最初の反応は「あんなにしっかりしていた人がまさか」というとまどい・否定です。
長年いっしょに暮らしてきた人を認知症と認めることはその人の人格を全否定するかのように感じられ、正面から現実を見ることにとまどいを覚えます。異常な言動に気づいても、それをほかの家族に打ち明けるべきかどうかで悩むのもこの時期の特徴です。
○ 第2ステップ 「混乱・怒り・拒絶」
認知症への理解の不十分さからどう対応してよいかわからず混乱し、ささいなことに腹を立てたり叱ったりする。精神的・身体的に疲労困憊、拒絶感・絶望感に陥りやすいもっともつらい時期。
精神的・身体的に疲労困憊し、異常な言動を増幅させる認知症の人に対して「もう顔も見たくない」と拒絶する態度をとってしまうことも珍しくありません。混乱と苦悩は家族全体に広がります。毎日の苦労とこんな生活がいつまで続くのかという不安が重くのしかかり、絶望的な気分へと追いつめられます。
家族だけで問題を抱え込む段階ではありません。医療や福祉の相談窓口を訪ね、診察を受け、介護サービスを利用すれば、認知症への理解が徐々に進み、諸症状への対応方法もわかってきます。
○ 第3ステップ 「割り切り」
怒ったり、いらいらしても何もメリットはないと思い始め、割り切るようになる時期。症状は同じでも介護者にとっても「問題」は軽くなります。
さまざまな情報や経験によって、次第に認知症介護に精通してきます。医療・福祉や地域社会から適切に援助・協力を得れば在宅介護で十分やっていけるのではないか、という気持ちに変化しはじめるのもこの段階の特徴です。
認知症の症状が同じでも「問題」はずっと軽くなります。ただし、認知症がさらに進行して新たな症状が現れることもあります。ここで再び混乱してしまうと第2ステップに逆戻りしかねませんので、落ち着いた対応が必要です。
○ 第4ステップ 「受容」
認知症に対する理解が深まって、認知症の人の心理を介護者が考えなくてもわかるまでになる。
認知症である家族のわがままを受け入れられるようになる時期。
認知症の人の心理を介護者自身が自然に受け止められるようになります。認知症の症状を含め家族の一員としてあるがままを受け入れていく姿は、認知症介護というきびしい経験を通じて、介護者が人間的に成長を遂げた証といえるかもしれません。
家族の誰かが認知症になったとき、誰しもショックを受け、とまどい、混乱に陥ります。
まず第l、第2のステップを経験することになります。
第4ステップの受容にたどりつく間には第1から第3までを行きつ戻りつを繰り返します。その時期を通り抜け、認知症の人の「あるがまま」を受け入れられるようになるためには、介護者の気持ちの余裕が必要です。
介護者の余裕は、認知症の人本人や家族に対する周囲からの理解や支援と介護サービスの適切な利用などによって得られると考えられます。
○ 認知症サポーターとは、認知症サポーターのできること
認知症サボーターは「なにか」特別なことをする人ではありません。
認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守ることがスタートです。認知症サポーターは「なにか」特別なことをする人ではありません。認知症の人やその家族の「応援者jです。
認知症はだれでもなる可能性のある病気です。いつ自分や家族が、あるいは友人や知り合いが認知症になるかわかりません。他人ごととして無関心でいるのではなく、「自分の問題である」という認識を持つことが大切です。
ここでは、「温かい目で見守ること」から一歩進んで、地域や職場などで認知症サポーターとしてなにができるか一例を示しました。一人ひとりがすべて違うように対応は一様ではありません。そのことを心して自分たちになにができるか考えてみましょう。
○ オレンジリングは認知症サポーターのあかし
認知症サポーターには「認知症の人を応援します」という意思を示す「目印」であるオレンジリング(写真のような)が渡されます。
まちの中で「この人は認知症かな」と思って声をかけるときにも、オレンジリングを身につけていることで、周囲にも「あの人は、認知症の人のお手伝いをしているんだな」と一目でわかる場合があります。
だから私は毎日「オレンジリング」をつけているのですが、「それはなんだ?」と聞かれて、「認知症サポーターだから」と答えると、「とうとうおまえも認知症か」という返答が多すぎます。「認知症のサポートを受けるリング」ではなく、「認知症の人をサポートするリング」であるときちんと理解してください。
それでなくてもMCI(軽度認知障害)ではないかと本人も気付きつつあるのですから。
大事にしてくださいよ。
じゃんじゃん。
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