シリーズ 睡眠について その8 短時間睡眠と長時間睡眠 ― 2015年09月25日 10:35
◎ 短時間睡眠者とは(6時間未満)
一日に必要とする睡眠時間は、4時間の人もいれば9時間の人もいます。寝つきが良くて目覚めはいつもスッキリ爽快、睡眠時間は6時間未満で十分という人を短時間睡眠者と呼び、逆に9時間以上の睡眠を必要とする人を長時間睡眠者と呼びます。一般的に、短時間睡眠者には比較的女性が多く、長時間睡眠者は男性が多いといわれています。
短時間睡眠者として歴史的に有名な人物と言えば、やはりナポレオン皇帝でしょう。ナポレオンの平均睡眠時間は一日3時間程度との記録があり、非常に密度の高い人生を送ったことが知られています。他に発明王のエジソンも短時間睡眠者として広く知られています。また、マイクロソフトを創業したビル・ゲイツは学生時代、数日間ほとんど寝ずにプログラミングに夢中になり、現在世界中で使われているウィンドウズを作り上げました。
現代においてもこうした短時間睡眠者は存在し、全人口の5~10%を占めると言われています。中には3時間どころか毎日1時間程度の睡眠で大丈夫という驚異的な例も報告されており、このような極端な短時間睡眠者は、無眠者と呼ばれています。
短時間睡眠者は寝つきが非常に早く、深いノンレム睡眠の絶対量は長くありません。しかし、夜中に目が覚めてしまう中途覚醒がほとんどなく全睡眠時間に占める深いノンレム睡眠の割合が非常に高く、無駄のない効率的な眠り方をしています。短時間睡眠者は目覚まし時計などがなくても自然に目覚めることができて、日中に眠気に襲われることがないのが特徴です。
あくまで短い睡眠時間で十分というタイプで、無理をして睡眠時間を切り詰めた生活をしているわけではないので、日中の判断力や活動レベルが下がるわけでもありませんし、週末の朝寝坊や寝だめもまったく不要です。
また、彼らはいつもより1時間早く就寝したら、いつもより1時間早く起きる、といったように自分の睡眠時間が一定しているという特徴もあります。なお、平日は短時間睡眠だが週末はまとめてたくさん寝ているという人は、単に「睡眠時間を削ってがんばっている人」に過ぎず、短時間睡眠者とは呼びません。
性格的には、明るく有能でパワーがみなぎり、周囲とうまくやっていける快活な人が多いようです。睡眠時間は短く深く眠り、起きている時間はメリハリをつけてテキパキとフル稼働しているような、エネルギーに満ち溢れた活動的なキャラクターです。仕事に趣味にやりたいことが山ほどあるという人が短時間睡眠者だと、非常に密度の高い充実した人生が送れることでしょう。ただし、考えようによっては全体的にがさつでデリカシーのない印象もあるため、極端になると周囲からの評判が悪くなりますので注意しましょう。
なぜ短時間睡眠になるかというと、個人的努力や仕事の都合などが原因ということもありますが、育った環境や遺伝の影響も大きいと考えられます。若い頃から短時間睡眠の人は、一生ずっと短時間睡眠を続けることになります。
◎ 長時間睡眠者とは(9時間以上)
ナポレオンのように一日3時間の睡眠で十分という短時間睡眠者とは反対に、一日9時間以上の睡眠を必要とする人のことを長時間睡眠者といいます。相対性理論で有名なアインシュタインは一日に10時間以上眠ったといわれています。
睡眠時間が長いからといって、熟睡している時間も長いかというと、そうではありません。いわゆる熟睡と呼ばれる深いノンレム睡眠の量は、短時間睡眠者とほとんど同じだと言われています。短時間睡眠者と違って、睡眠に占めるレム睡眠や浅いノンレム睡眠の割合が高く、夜中に目が覚める中途覚醒が何度もあるなど、簡単に言うと非常に効率の悪い睡眠の取りかたをしています。
明るく快活で積極的な短時間睡眠者と比べると、長時間睡眠の人たちは心配性で内気な性格な人が多いようです。また、女性に比較的多いと言われています。
すっきり気持ちよく目覚めるということがほとんどなく、日中も慢性的な睡眠不足感を感じている人が多いようです。これは病気ではなく、単にたっぷり寝ないと元気が出てこないタイプの人なのです。時間さえ許せば10時間以上眠ることができるわけですが、学校や会社がありますから、平日はなかなかそれだけの睡眠時間を確保することができません。ですから平日は睡眠不足ながらもなんとか頑張って乗り越えて、週末になると多いときは15時間近くも眠ってつじつまを合わせるという辛い生活を送っている人もいます。
なぜ長時間睡眠になるのか、その医学的根拠は不明です。思春期の頃に長時間睡眠の傾向があると、それが一生続くケースが多いようです。遺伝によって短時間睡眠になることはあるようですが、遺伝によって長時間睡眠になることは確認されていません。
一日に10時間もの睡眠を必要とする極端な長時間睡眠者は、睡眠時無呼吸などの睡眠障害を併発している可能性があります。長い時間寝ているように見えても、呼吸停止が原因で睡眠中に何度も目が覚めているのかもしれません。睡眠時無呼吸による中途覚醒は本人は自覚することがないので、本人は長い時間睡眠をとっている気でいても、実際はそれほど質の高い熟睡ができていないことがあります。睡眠中に呼吸が止まっていることに家族が気づいたら、すぐに医師に相談してください。
◎ 短時間睡眠者と長時間睡眠者の違い
短時間睡眠者と長時間睡眠者の違いはどこからくるのでしょうか。両者を分ける要素として以下の3点を挙げることができます。
1.体質
人は生まれながらにして、自分にベストな睡眠時間がある程度決まっているようです。
2.環境
生活環境、通勤時間、職種、社会的立場、家族構成、両親が短眠者か長眠者か、などのさまざまな要因によって影響を受ける部分もあります。
3.性格
外交的、活動的、積極的なタイプは短時間睡眠の傾向があり、内向的、もの静か、不安症、神経質といったタイプは長時間睡眠になる人が多く、創造性を発揮する芸術家や研究者に多いようです。
長時間睡眠者はレム睡眠の割合が多く、夜中に目が覚めてしまうこと(中途覚醒)も少なくありません。本来は深い眠りであるはずのノンレム睡眠も、短時間睡眠者に比べると浅い睡眠になりがちです。睡眠時間全体は長くても、眠りの質という面では、短時間睡眠者にかないません。
実は短時間睡眠者と長時間睡眠者が、実際に熟睡している時間の長さはほとんど同じだと言われています。深く短いか、浅く長いかの違いでしかないのです。
だそうです。じゃんじゃん。
一日に必要とする睡眠時間は、4時間の人もいれば9時間の人もいます。寝つきが良くて目覚めはいつもスッキリ爽快、睡眠時間は6時間未満で十分という人を短時間睡眠者と呼び、逆に9時間以上の睡眠を必要とする人を長時間睡眠者と呼びます。一般的に、短時間睡眠者には比較的女性が多く、長時間睡眠者は男性が多いといわれています。
短時間睡眠者として歴史的に有名な人物と言えば、やはりナポレオン皇帝でしょう。ナポレオンの平均睡眠時間は一日3時間程度との記録があり、非常に密度の高い人生を送ったことが知られています。他に発明王のエジソンも短時間睡眠者として広く知られています。また、マイクロソフトを創業したビル・ゲイツは学生時代、数日間ほとんど寝ずにプログラミングに夢中になり、現在世界中で使われているウィンドウズを作り上げました。
現代においてもこうした短時間睡眠者は存在し、全人口の5~10%を占めると言われています。中には3時間どころか毎日1時間程度の睡眠で大丈夫という驚異的な例も報告されており、このような極端な短時間睡眠者は、無眠者と呼ばれています。
短時間睡眠者は寝つきが非常に早く、深いノンレム睡眠の絶対量は長くありません。しかし、夜中に目が覚めてしまう中途覚醒がほとんどなく全睡眠時間に占める深いノンレム睡眠の割合が非常に高く、無駄のない効率的な眠り方をしています。短時間睡眠者は目覚まし時計などがなくても自然に目覚めることができて、日中に眠気に襲われることがないのが特徴です。
あくまで短い睡眠時間で十分というタイプで、無理をして睡眠時間を切り詰めた生活をしているわけではないので、日中の判断力や活動レベルが下がるわけでもありませんし、週末の朝寝坊や寝だめもまったく不要です。
また、彼らはいつもより1時間早く就寝したら、いつもより1時間早く起きる、といったように自分の睡眠時間が一定しているという特徴もあります。なお、平日は短時間睡眠だが週末はまとめてたくさん寝ているという人は、単に「睡眠時間を削ってがんばっている人」に過ぎず、短時間睡眠者とは呼びません。
性格的には、明るく有能でパワーがみなぎり、周囲とうまくやっていける快活な人が多いようです。睡眠時間は短く深く眠り、起きている時間はメリハリをつけてテキパキとフル稼働しているような、エネルギーに満ち溢れた活動的なキャラクターです。仕事に趣味にやりたいことが山ほどあるという人が短時間睡眠者だと、非常に密度の高い充実した人生が送れることでしょう。ただし、考えようによっては全体的にがさつでデリカシーのない印象もあるため、極端になると周囲からの評判が悪くなりますので注意しましょう。
なぜ短時間睡眠になるかというと、個人的努力や仕事の都合などが原因ということもありますが、育った環境や遺伝の影響も大きいと考えられます。若い頃から短時間睡眠の人は、一生ずっと短時間睡眠を続けることになります。
◎ 長時間睡眠者とは(9時間以上)
ナポレオンのように一日3時間の睡眠で十分という短時間睡眠者とは反対に、一日9時間以上の睡眠を必要とする人のことを長時間睡眠者といいます。相対性理論で有名なアインシュタインは一日に10時間以上眠ったといわれています。
睡眠時間が長いからといって、熟睡している時間も長いかというと、そうではありません。いわゆる熟睡と呼ばれる深いノンレム睡眠の量は、短時間睡眠者とほとんど同じだと言われています。短時間睡眠者と違って、睡眠に占めるレム睡眠や浅いノンレム睡眠の割合が高く、夜中に目が覚める中途覚醒が何度もあるなど、簡単に言うと非常に効率の悪い睡眠の取りかたをしています。
明るく快活で積極的な短時間睡眠者と比べると、長時間睡眠の人たちは心配性で内気な性格な人が多いようです。また、女性に比較的多いと言われています。
すっきり気持ちよく目覚めるということがほとんどなく、日中も慢性的な睡眠不足感を感じている人が多いようです。これは病気ではなく、単にたっぷり寝ないと元気が出てこないタイプの人なのです。時間さえ許せば10時間以上眠ることができるわけですが、学校や会社がありますから、平日はなかなかそれだけの睡眠時間を確保することができません。ですから平日は睡眠不足ながらもなんとか頑張って乗り越えて、週末になると多いときは15時間近くも眠ってつじつまを合わせるという辛い生活を送っている人もいます。
なぜ長時間睡眠になるのか、その医学的根拠は不明です。思春期の頃に長時間睡眠の傾向があると、それが一生続くケースが多いようです。遺伝によって短時間睡眠になることはあるようですが、遺伝によって長時間睡眠になることは確認されていません。
一日に10時間もの睡眠を必要とする極端な長時間睡眠者は、睡眠時無呼吸などの睡眠障害を併発している可能性があります。長い時間寝ているように見えても、呼吸停止が原因で睡眠中に何度も目が覚めているのかもしれません。睡眠時無呼吸による中途覚醒は本人は自覚することがないので、本人は長い時間睡眠をとっている気でいても、実際はそれほど質の高い熟睡ができていないことがあります。睡眠中に呼吸が止まっていることに家族が気づいたら、すぐに医師に相談してください。
◎ 短時間睡眠者と長時間睡眠者の違い
短時間睡眠者と長時間睡眠者の違いはどこからくるのでしょうか。両者を分ける要素として以下の3点を挙げることができます。
1.体質
人は生まれながらにして、自分にベストな睡眠時間がある程度決まっているようです。
2.環境
生活環境、通勤時間、職種、社会的立場、家族構成、両親が短眠者か長眠者か、などのさまざまな要因によって影響を受ける部分もあります。
3.性格
外交的、活動的、積極的なタイプは短時間睡眠の傾向があり、内向的、もの静か、不安症、神経質といったタイプは長時間睡眠になる人が多く、創造性を発揮する芸術家や研究者に多いようです。
長時間睡眠者はレム睡眠の割合が多く、夜中に目が覚めてしまうこと(中途覚醒)も少なくありません。本来は深い眠りであるはずのノンレム睡眠も、短時間睡眠者に比べると浅い睡眠になりがちです。睡眠時間全体は長くても、眠りの質という面では、短時間睡眠者にかないません。
実は短時間睡眠者と長時間睡眠者が、実際に熟睡している時間の長さはほとんど同じだと言われています。深く短いか、浅く長いかの違いでしかないのです。
だそうです。じゃんじゃん。
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