NHKスペシャル 集団的自衛権を問う みました?2014年07月14日 13:00

 昨日(7月13日)、他に見る番組もあまりなかったので、面倒くさかったけど、見てみました。最近BSもネタ不足なのか、みたい紀行番組がありません。

 それで、前半は安倍が「どうしてもやりたい」ということで、表面的には高村が公明党の北側とやっている場面。最後には、自民党大島と公明党漆原が裏で調整し、「国民の生命・自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」という従来の政府見解が入っているから、あたかも変更ではないと言うことで、公明党の了承を取り付けたということでした。
 まあ、そこまでは、狸と狐だからいいとしても、面白かったのは、米国の元国防次官補が明確に「中国との軍事バランス上で、日本の集団的自衛権は歓迎する」とコメントしたことと、元陸上幕僚長が「米軍は極東アジアで老朽化などによって戦力が下がっており、それを補完する必要がある」と言うこと。
 つまり、この集団的自衛権は「対中国戦争」をあたかも準備するというか、それに備えるものとNHKは表現したかったようでした。

 しかし、どうでしょう。
 最初に考えるべきは朝鮮半島ですが、ハワイの演習でも日米韓が「離島での有事対処」を訓練していると取り上げていました。つまり日米韓は一体なのだと。
 これは、???でしょう。朝鮮半島で南北激突が起きて、国連軍=米軍が北と交戦状態になったとき、韓国軍は当然それと共同行動ですが、日本軍が朝鮮半島に援軍を遅れるでしょうか。もしかすると、韓国軍に上陸阻止されるかもしれません。海と空からのみ支援するのだとも考えられているようですが、当の韓国軍がそれを是とするかどうか、非常に疑問です。
 それに、北朝鮮が相手なら、米韓で1週間くらいの戦闘で片がつくとも言われています。

 それでは、対中国とはどうでしょうか。いままで日米の企業がいいだけ投資をして、技術をかっぱらわれ、その結果世界第2位の経済大国になった中国に、実際に対抗するには、核戦争しか考えられません。というより、小競り合いはあっても、戦争にはならないという方が正確かもしれません。なぜなら、日米の経済界がそれを望まないからです。

 とすると、今回の大騒動は、なんのために行われているのか。
 石油ルート確保以外の目的はあり得ません。紅海での集団的自衛権行使です。
 「国民の生命・自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」とは、石油の輸入ができなくなることだからです。
 幸い、北海道はサハリンという産油国が近いから、なんとかなるかもしれませんが、世界の石油メジャーが黙っていませんし、石油価格は天井なしに高騰するから、やはり日本の経済はめちゃくちゃになる。
 しかし、中東での大規模戦争は、世界経済をやはりめちゃくちゃにするから、集団的自衛権などでホルムズ海峡あたりで機雷掃討してるだけでなく、自衛隊のイージス艦から巡航ミサイル発射という事態になることは必至だ。
 もはや70年ぶりに日本の若者の命が異国で散ることになることは明白となりました。
 その前に、自衛隊は危ないから辞めたら?
 じゃんじゃん。

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