地方廻り また楽しからずや2014年10月02日 09:52

 9月17日帯広(40名)、20日新日高・静内(25名)、29日留萌(20名)と順調に地方セミナーを終えています。今のところ、問題は発生していません。内容と参加者の理解は別にして。
 静内は、安全衛生の「初任者研修」と言うことで、全般的な話をしましたが、本当に分かっていただけたかどうか、主催者が喜んでいたほど、理解はされなかったような気がします。
 安全衛生委員会や労働時間などは、むしろ始めて聞くにしては、本来内容が濃いものでしょうけど、時間が限られすぎていて、さらっとしかできませんでした。
 ただ、会場からの意見で、「ハラスメントは、それに弱い人と強い人がいて、弱い人がメンタル不全を起こすのだから、個人の問題だ」というのがありました。怒鳴りつけてやろうかと思いましたが、ぐっとがまんしました。
 病気に強い人や弱い人がいるのは人間社会で当たり前のことで、たばこを吸っても肺がんになる人もいりゃあ、ならないひともいる。たばこは嗜好の問題だから個人の責任でもいいだろうけど、メンタルはそうはいかない。
 発言者は公務員職場でしたから、きっと、その職場ではメンタル不全を起こしたら、全て個人の問題にされているのだろう。そうとすれば、原因究明もなにもなく、その職場はいつかつぶれていくだろうと予言したくなります。
 全くなんにも分かっちゃあいない。労働組合がこの感覚では、世も末だという気がします。

 留萌は、資料を100部寄越せと言うから、送ったんだけど、会場は定員40名のセットで、参加者は20名ほど。どうなっとるんかいなと思いました。ここは地協の専従役員が市議会議員を兼ねていて、終わってからの話も議会のことや市のことが中心でした。おそらく産別廻りや地区廻りが出来ていないのかなと、少し残念に思いました。

 でも、久しぶりに乗った留萌線は感動ものでしたね。いかにもローカル線の旅という感じ。深川で乗り換えですから、駅の販売所で「うろこ団子」を手に入れ、着いてから仕事ですからビールというわけにはいかなかったのですが、読もうと思っていた本も読まずにズーと景色に見とれていました。
 16:10の深川発ですから、もう夕方で、途中もきれいな夕日を見ながら、少し紅葉がすすんだ沿線の稲刈りや蕎麦畑を見つつ、国鉄時代そのままの駅舎に感激していました。
 きれいなお姉ちゃんが北秩父別というなにもない田んぼの中の駅で降りました。車を止めるとこもないし、どうやって家に戻るのか少し心配しましたが、まだ明るいから大丈夫なのでしょう。

 翌日もいい天気でした。9:31分の留萌発に乗って、明るい光の中を順調に走り続けました。
 明日萌駅は本当はえびしま駅というんですね。木造の立派な駅舎ですが、廻りにはほとんど家がありません。留萌線はこの部分だけ国道から外れます。いい雰囲気の駅でした。

 そういえば、昔、幌延によく行っていたときは、まだ羽幌線が健在で、留萌で乗り換えていたような気がします。記憶は定かではありませんが。急行の「はぼろ」もあったような?
 留萌~小平~苫前~羽幌~初山別~遠別~天塩~幌延
 ほとんど海岸線を走り、いい景色であったような、これも、気がします。
 ただ、冬に吹雪くと、すぐ止まりますが、沿岸バスは、なんとか動くので、それに乗った記憶もあります。
 吹雪の記憶としては、留萌線ではなく、天北線(音威子府~稚内の東回り)で、稚内に向かうつもりが、吹雪の吹きだまりで、浜頓別までしか行かず、弱ったこともありました。
 汽車の旅はいいです。蒸気機関車でなくジーゼルカーでも、駅に必ず止まって、そこにも人の営みが必ずあって、ここら辺の人は病気になったらどうするのかと心配しつつ、本当はビールでも飲みながらがもっといいのでしょうが、コトコト揺られていくのがいい感じなのです。
 すきだな~ローカル線。
 だから檜山江差には去年のうちにセミナーやれっていっていたのに、廃止されてからやりやがんの。楽しみ半減。でも、いろんな人に会えるから、地方廻りは、また楽しからずや。
 じゃんじゃん。

歌志内!いいところでした!2014年10月14日 16:14

スキー場のロッジ
 10月3日は歌志内に行きました。通ったことはありますが、泊まるのは初めてです。
 今回は自分の車で行きました。何せポンコツで、ちょっと不安だったのですが、100㎞くらいなら、何かあってもまあなんとかなるという気持ちで。
 奈井江砂川インターでおりて、まず上砂川に行きました。例の無重力施設もありましたが、山間の静かな町でした。
 それから5分も走ると歌志内でした。雨がけっこう激しく降ってきて、難儀しましたが、道の駅にもよりたかったので、「チロルの湯」に向かいました。が、スタンプがありません。フロントに「あの~ここは道の駅じゃあないですか?」と、おそるおそる聞いたら、「この下にあります」と言うことで、間違えてしまいましたので、戻って道の駅に行きました。ほとんど何もありませんでしたが、漬け物がおいしそうだったので、2種類買いました。おいしかったです。
 歌志内市街のだいたいの地図は頭に入ってたのですが、それから市役所をめざしました。地区連合会館が会場ですので、資料を先におろすためです。
 ところが、市役所らしいものがなかなか出てきません。あっという間に通り過ぎて、町の端(トンネル)まできたので、これは違うと感じて、戻りました。
 ありました。市役所は目立たないけど、地区連合はその向かいに堂々と建っていました。中に入ると、女性が1人でいて、とりあえず荷物(当日の資料)を受け取ってもらいました。
 16:00頃だったので、まだ時間があります。今日の宿は「かもい温泉」というところと聞いていたので、探しながら行きました。5分くらいです。
 かもい岳スキー場の向かいにある立派なところでした。3階建ての2階がフロントでしたので、カードに記入して、鍵をもらい部屋に入りましたが、これまた立派な部屋でした。快適です。向かいにはかもい岳スキー場のセンターが見えます。
 まだ時間が早いので、ひとっ風呂温泉に入りました。とてもいい湯でした。昔の炭鉱から出てくる水を湧かしているのだそうですけど、いいお湯でした。
 ちなみに、いまは石炭が高値だそうで、歌志内でも露天掘りを再開しているそうです。ホテルから見えると行っていましたが、よく分かりませんでした。

 5時40分くらいに迎えに来てくれて、会場に行きました。学習会の開始は6時15分くらいからでしたが、多くは公務員で皆さん良く話を聞いてくれました。
 1時間10分くらい話して、質問もないようでしたので、お開きになりましたが、何か会場を変更する作業が始まり、地区連合の会議室で、宴会が始まりました。話をしているときは興奮して暑かったのですが、宴会が始まると、少し寒くて、震えがきました。

 その宴会も1時間くらいで打ち上げ、2次会に誘われましたので、行ってみました。10時にはホテルの入り口が閉まるらしいので、それまでと言うことで。本当は私の就寝時間です。
 いろいろな話が出て面白かったのですが、ここでは省略します。

 ホテルに送ってもらって帰ると、私の部屋の鍵だけがフロントにありました。1人しか、もしかすると、泊まってないのだろうか?
 3階の部屋は、階段のすぐ側でしたが、長い廊下があって、少し気味が悪いくらいに静かです。
 風呂はやめにして、すぐ寝ました。

 翌日は、天気が回復していましたが、少し霧雨程度は残っていました。雲海が見えると言うことだそうですが、フロントの人は、「今日も見えましたよ。6時くらいでしたが。いまは消えてしまいました。」と言うことでした。別に惜しくはないのですが、見えたら良かったのにね。
 でも、起きたのは7時で、朝風呂に入って、非常に気持ちよかった。

 9時頃ホテルを出て、帰りに5日の新十津川の下見に行きました。5日は新十津川の「サライ」が会場です。
 地図で見ると、歌志内のメイン通りを出て、高速を越して、275号線を右、少し行くと左に看板があると言うことで、スタコラ向かいました。
 しかし275を左折してから、山の中に入っていき、「ほんとに何かあるのだろうか」と心配になりましたが、なんとか看板を見つけて、行きました。「ふるさと公園」というのだそうですが、建物があちこちにばらばらにあって、目的の「サライ」はどこだんべとおもっていたら、ありました。
 これも立派な施設です。宿泊と研修が出来るところだそうです。

 翌5日に行ってみたら、確かに立派な施設でした。近代的というか、ガラスと鉄骨でできた立派なところでした。

 こうしてみると、私の住んでいる「札幌市手稲区」には何もありません。体育館や図書館はあるみたいですが、行ったことはありません。
 確かに大きなスーパーはあるし、介護施設も民間でいろいろあるらしいけど、田舎は施設的にも充実しています。
 田舎暮らしもいいかなぁ、と、つくづく思いました。
 じゃんじゃん。

江差は遠かった!2014年10月17日 16:24

江差の夕景
 昨日16日は、江差でした。
 昼に札幌を出て、三時に八雲についたら、北教組檜山支部のSさんが待っていてくれました。恥ずかしそうに連合北海道の腕章を手に持っていたので、すぐ分かりました。
 江差からセミナーのお話をいただいてから、交通手段をいろいろ調べました。
 江差線が廃止され、バス代替になったのは分かっていましたが、それは函館ではなく、木古内から代替バスが出ています。つまり、江差線は江差-木古内のことであるからです。

 札幌から行くとなると、まず都市間バスを調べましたが、すでに廃止されていました。
 次に、八雲から熊石経由の路線バスはありましたが、一日2本。朝早くと夜のみでした。
 残された手段は、自家用で行くか、函館から木古内まで行って、バスにのるかですが、その代替バスが、行きは、まあいい時間(16:00着くらい)にありましたが、翌日は、7時か11時しかありません。したがって使い物になりません。

 いろいろ悩んでいるうちに地協から八雲まで迎えにきてくれる話になって、帰りもOKでしたので、それで行ったのでした。

 しかし、江差は年1回の追分コンクールとか姥神祭りなど人を集めて観光が大きな産業となっているのに、これでは少なくとも札幌からは行きづらくてしょうがないと思いました。

 地元の人に聞くと、ほとんど公共交通は当てにしていないふうでしたが、まあ働いている年代ではそうかもしれません。ほとんどの用事は函館に行くのですから。
 しかし、高齢者で函館の病院に行く人も多いそうですが、一体どうするのでしょうか。
 
 セミナーは40人くらい集まりました。近隣からも来てくれて、少しは広がりを見せてくれればいいと思っています。
 地協からは、毎年セイフティネット集会を、課題を変えてやりたいという話も出ていましたから、もしかすると何度か行くことになるのかもしれません。
 といっても、私の任期はあと2年ですから、それまでですけど。
 
 終わってからは、地協の役員と、食事をしました。「うにたま」というのがあって、ウニと卵を煮たものですが、これは結構うまかったです。

 道中で本を読み始めました。増田寛也元岩手県知事が書いた「地方消滅」(中公新書)です。
 まだ読み始めたばかりですが、人口減少の話など面白く読めそうです。江差町もいまは9千人ですが、2040年には3千8百人になるという計算が載っています。
 いま、地域が消滅しようとしています。
 もし興味があったら読んでみてください。
 じゃんじゃん。

全国安全衛生センター総会で鳥取に行ってきました2014年10月27日 14:51

出雲大社
 今年の全国安全衛生センター総会は鳥取県でしたので、少し早めに行って、初めての山陰を巡りました。

 米子について、すぐ隣の境港に行きました。ここは例のNHK朝ドラで有名になった水木しげるのふるさとで、「鬼太郎ロード」を見るのが目的ですが、雨がじゃんじゃん降りで、早々に引き上げざるを得ませんでした。観光客もパラパラです。

 境港からは米子で乗り換えて、松江に向かいました。松江の晩飯は居酒屋で「のどぐろ」を食べましたが、高級魚だそうですけど、特に印象のない白身魚の刺身でした。ただ、刺身醤油がけっこうどろどろで、しょっぱいかなと思ったら、そうでもなく、美味でした。

 翌日の目的は出雲大社です。「一畑電車」も乗りたかったのも目的の一つでしたが、途中の「一畑口」で方向が変わるやら、川跡で乗り換えるやらけっこう大変でした。けど、さすが「出雲人気」が高く、乗客はそれなりに混んでました。中で、元連合本部のTさんを見かけたような気もしますが、定かではありません。
 
 出雲大社はさすがに荘厳で、神妙にお参りしました。2礼4拍手1礼だそうで、その通りにしました。
 10月の出雲は「神在月」です。出雲以外は神無月ですから、直接お願いが聞いてもらえると思います。よろしくお願いします。

 次に、古代出雲歴史博物館に寄りました。ここの見物は、古代出雲大社のスケール(高さが50Mほどあったらしい)と、「荒神谷遺跡出土銅剣(国宝)」です。銅剣は、銅鐸と一緒にざくざく出てきたようで、びっくりしました。http://www.izm.ed.jp/db/osusume.php
 その後、ぶらぶらと土産店をひやかしながら駅に戻る途中で「出雲そば」を食べました。結構うまかったです。

 また一畑電車に乗って松江に戻りましたが、まだ3時過ぎだったので「堀川めぐり」の船に乗りました。これが大変でした。何がって、船の屋根が電動で低くなるのですが、そうしないと通れないところが、4カ所もあって、船底にべったりとしなければならないほど低くなるのです。おらっちは背骨がうまく曲がらないものですから、う・・・といいながら通り過ぎるのを待つことになります。けっこう大変でした。

 次の日は、鳥取に移動です。特急にのって、1時間20分で着きますが、山陰本線は、電化も無くって、ICカードも全く使えません。JR西日本は山陰と山陽を差別しているようです。

 鳥取は、駅前の「ニューオータニ鳥取」です。いいホテルでした。
 着いたのは11時頃ですから、これから鳥取砂丘に行かねばなりません。これも大目的の一つです。
 駅前からバスに乗って、20分で着きます。370円でした。
 着いて、まず昼飯と思って、土産物屋のレストランに入りましたが、まあ、こんなモンでしょう。海鮮ラーメンは惨憺たるものでした。
 しかし、砂丘に行くと、なんとまぁすごいのでした。一生に一度は必見です。
 まず、砂丘に向かって下りを歩きます。天気はピ-カンというやつで、目の前は空の青と砂丘の黄色しかありません。けっこう暑く感じました。
 下りは楽ですが、砂丘の山のふもとに着くと今度は登りです。30度近くある山を登ります。けっこう大変でした。途中で3回休みました。
 上ってみると、日本晴れの日本海???が、えらくきれいでした。しかしこんなすごいものがどうして出来たんだ!というのが感想です。
 次に行ったのは、「砂丘美術館」です。ここは、迫力のある砂の芸術品の美術館ですが、今の時期のテーマは「ロシア」で、モスクワやサンクトの風景やら、ロシアの歴史やら上手に作っていました。

 砂丘から戻って、居酒屋に行きました。結局、山陰の旨い物は、冬の松葉ガニだけということが結論になるでしょうか。特別今の時期にはありませんでした。

 もちろん遊びにばかり行ったわけではありません。
 次の日は午後から倉吉の三朝温泉で全国安全衛生センター総会です。鳥取から倉吉までJRで少し戻り、倉吉からはバスで三朝まで行く計画です。
 倉吉に着いたら昼飯を取ろうと思っていましたが、駅前には何もありません。しかたがないから少し駅前の通りを歩いて行くと、「牛骨ラーメン」がありましたので、食べてみました。まあ、けっこう食えました。

 駅前に戻り、バスで三朝に向かいます。ばあちゃんばかりしか乗っていませんでした。

 三朝の「国民宿舎ブランナールみささ」が会場です。参加者は全国から50名ほど。全国と行っても東京以北は私だけです。東北に安全衛生センターはありません。

 会議は総会が明日で、一日目はシンポです。テーマはメンタルヘルス。東京の「いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター」のTさんを中心に、鳥取での取り組みが中心のパネルでしたが、結論から言うと、非常に残念ですが、特に勉強になるところはありませんでした。
 ただ、鳥取では自治労OBのKさんを中心に、弁護士と精神科医が連携を取って、案件に丁寧に対処していることは見事と思います。
 山梨でも、弁護士や精神科医、保健師などのネットワークがあるようですから、ぜひ北海道でもつくりたいのですが、とりあえずのとっかかりがありません。
 これは私自身が組織づくりが下手だからかもと、深く反省して帰ってきました。

 今回の旅はこんな様子です。
 じゃんじゃん。